DTMで結局よく使うおすすめサチュレーター・プラグインBEST 5!

こんにちは。マサツムです。

DTMを長年続けてきて、地道にたくさんプラグインが増えていきました。
手に入れた時期や、自分の中の流行りや気分で使用するものはコロコロ変わりますが、結局よく使うプラグインは決まってきます。

よく使うプラグイン「EQ」編・「コンプ」編・「リバーブ」編を書きましたが、今回のテーマは『サチュレーター』編です。

DTMerの大きな悩みとなる「デジタル感」。
ジャンルによっては、これが致命的に楽曲の良さを消してしまう場合があります。

サチュレーターとは、それを少しでも改善できるアイテムです。

ということで、今回のテーマは『サチュレーター』編。
僕がたくさん持っているプラグインの中で、よく使うプラグインのBEST 5をランキングするとこのようになりました!(2022年5月時点)

  • 第 1 位 Softube『Harmonics
  • 第 2 位 IK Multimedia『Tape Machine 24
  • 第 3 位 PSP Audioware『PSP Vintage Warmer2
  • 第 4 位 SoundToys『Decapitator
  • 第 5 位 waves『Abbey Road Saturator
改めて「サチュレーター」の役割と、ランキングした各プラグインの詳細や理由を順に説明していきます!

『サチュレーター』とは

サチュレーター(Saturation)とは、アナログ機器などの真空管テープを通した時に生じる暖かな自然の歪(ひず)みを作る機材のことをいいます。

この歪みによって得られる倍音成分が、音に「厚み」「暖かさ」「ツヤ」を与えて、存在感のある音に生まれ変わってくれます。

真空管ギターアンプなどで音量を上げていくと、ピークになる前にが徐々に歪んでいきます。
テープレコーダー磁気回転数によって、独特な歪み感が加えられます。

ビンテージ機器EQコンプなど、さまざまな機材でもサチュレーション効果を得ることができます。

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サチュレーション(Saturation)とは、アナログ機器などの真空管やテープを通した時に生じる暖かな自然の歪(ひず)み…

よく使う『サチュレーター』Best 5

サチュレーターは境界線の曖昧なところまで範囲を広げると、プラグインの種類はたくさんあります。

テープ・マシン
コンソール
ローファイ
オーバードライブ
ディストーション
エンハンサー

ほかにもビンテージ機材の「EQ」「コンプ」「プリアンプ」など、サチュレーション効果を求めて使う機材はたくさんあります。
今回は、過激な歪みやローファイ・サウンド目的で使うものではなく、音をリッチにしたり、暖かみを加えたり、馴染ませたり、そういった使い方をする時の、僕の持っているプラグインの中で、「よく使うサチュレーター・ベスト5を決めたいと思います。(2022年5月時点)

第 5 位 waves『Abbey Road Saturator』

Abbey Road Saturator 使い方レビュー

コンソール・サチュレーター

こんな場面でよく使う

  • アンビエントなドラムサウンドを作りたい
  • コンソールの力強いナチュラルなサチュレーションが欲しい

よく使う理由

アビーロードスタジオの「REDD」「TG12345」2つのコンソールを元に作られたサチュレーション・プラグインで、とても高品質なサチュレーターです。
周波数の調整で細かいところまで、イメージのサチュレーションに近づけることができるので重宝しています。
コンプの調整で低域の気持ちの良い歪みが出ます。
どんな設定にしても音質が良いところも好印象で、つい使いたくなります。

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今回紹介するのは、wavesのAbbey Road Collectionの中に入っている『Abbey Road Satu…

第 4 位 SoundToys『Decapitator』

ビンテージ・サチュレーター

こんな場面でよく使う

  • ビンテージな雰囲気を作りたい
  • アンビエントなドラムサウンドを作りたい
  • アンビエントなギターサウンドを作りたい

よく使う理由

ビンテージ機器のタイプを選べて、アナログ機器を通したようなかっこいいサチュレーション効果を加えることができます。
ドラムギターはかなりかっこいいアンビエンス・サウンドを作ることができます。
「MIX」のパラメーターが付いているので、パラレルコンプのように原音に少し雰囲気を加えることもできて便利です。
結構プロの方も使われている、人気のサチュレーターです。
「ビンテージなかっこいいサウンドを作りたい」と思った時に、真っ先に頭に浮かびます。

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人気メーカーSoundtoysの『Decapitator』はサチュレーション効果をつけることができるプラグインです。使っ…

第 3 位 PSP Audioware『PSP Vintage Warmer2』

PSP Vintage Warmer2使い方レビュー

マルチバンド・コンプ・リミッター

こんな場面でよく使う

  • 2mixをサチュレーションでまとめたい
  • ドラムの音作り

よく使う理由

2mixのデジタル感が気になる時、これを使うととてもまろやかにアナログ機器を通したようなサウンドになります。
長く愛用している人も多く、使うとその理由に納得ができます。
少々CPUの負荷が高いですが、たくさん使いたい時は付属で付いてくる簡易バージョンの「PSP Micro Warmer」で、ドラムやギターのバストラックにも挿して使っています。
コンプ・リミッターという名のマスタリング・ツールなんですが、その用途では現代の音楽にはパンチが少し物足りないと感じます。
しかし、サチュレーターとしてお気に入りです。

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今回紹介するのは、PSP Audiowareの『PSP Vintage Warmer2』というプラグインです。サチュレー…

第 2 位 IK Multimedia『Tape Machine 24』

TR5 Tape Machine 24 使い方レビュー

テープ・マシン

こんな場面でよく使う

  • サウンドにツヤとハリをつけたい
  • 2mixをサチュレーションでまとめたい
  • シンセリード・シンセベースの音作り

よく使う理由

IK Multimediaの『Tape Machine Collection』というバンドルに入っている、4つのテープ・マシンの中の一つです。
4つとも全て特徴がありとても良いのですが、その中で「Tape Machine 24」は一番お気に入りで、最近はこればっかり使っています。
テープマシンは他メーカーのものをいろいろ使ってきましたが、ビンテージな効果ではなく、きらびやかでパンチのあるサウンドにしたい時はこれを使います。
80年代のデジタルサウンドを作る時は、シンセリードやシンセベースに使うととても効果的です。

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今回紹介するのはIK Multimediaの『Tape Machine Collection』という、アナログ・テープマ…

第 1 位 Softube『Harmonics』

マルチ・サチュレーター

こんな場面でよく使う

  • ベースの音作り
  • ブラス系の音作り
  • ストリングスの音作り
  • ボーカルの音作り

よく使う理由

音を歪ませるとどうしても音痩せになったり、平坦な音になったりします。
それが良いという場合もありますが、こちらの『Harmonics』はダイナミクスもしっかり感じられ、音もしっかりした状態でサチュレーションが加わる感じで、とても重宝しています。
ベースにサチュレーションを加えたい時は、こちらを「TUBE」タイプで使います。
ブラスのもっと倍音を豊かにしたいと思うとき、イメージに近いサチュレーションを設定できます。
使い方も分かりやすく、5つのタイプから作っていけば、イメージに合った効果を加えることができます。
最初に使った時にとても感動して、それ以来「サチュレーターといえばこれを使おう」と立ち上げてしまうので、結局これを一番使っています。

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とても品質の高いプラグインが多く、人気メーカーsoftubeのプラグインで僕も大好きなメーカーです。『Harmonics…

まだまだあるサチュレーター

ほかにもサチュレーターはたくさんありますが、テープマシンだけでもベスト5を作りたいくらいでした。

2位の「Tape Machine 24」が入っているバンドル『Tape Machine Collection』の中の『Tape Machine 80』『Tape Machine 440』も使いますし、waves『Kramer Master Tape』、waves『J37 Tape』、Black Rooster Audio 『Magnetite』この辺りはよく使ってきました。

  • Tape Machine 80/IK Multimedia
  • Tape Machine 440/IK Multimedia
  • Kramer Master Tape/waves
  • J37 Tape/waves
  • Magnetite/Black Rooster Audio

<特別枠> Universal Audio『Teletronix LA-2』

Teletronix LA-2 レビュー

オプト・コンプレッサー

サチュレーターではなくコンプの枠ですが、サチュレーション効果としてかけたい時に使用するプラグインなので、コンプなのですが特別枠で入れさせていただきました。
こちらUAD(Universal Audio)の『Teletronix LA-2A Collection』に入っているひとつ「LA-2」になります。
光学式のコンプ(オプト・コンプ)はミックスで使用頻度が高く、中でもLA-2Aモデリングのプラグインはよく使います。
いろんなメーカーのLA-2Aを使ってきましたが、このUAD(Universal Audio)のTeletronix LA-2A Collectionは本当に素晴らしいです。
他に定番の「LA-2A Gray」と、動作が早めの「LA-2A Silver」 がありますが、僕はこの一番古いタイプの「LA-2」をサチュレーターとしてよく使います。
反応が遅くコンプとして使うなら楽器を選ばないといけないですが、質感が大好きです。
ストリングスボーカルの暖かな倍音のかかり具合が、ものすごく気持ちいいです。

『サチュレーター』の まとめ

DTMを極めていくには、サチュレーターがものすごく重要なツールになります。
サチュレーターの使い方の知識でミックスがかなり変わってきます。

サチュレーターはいろんなタイプがあり、いくつか持っていても使用用途はたくさんあるので、色々試してみると良いと思います。

今回のランキングで、使用するプラグインの参考にしていただければと思います。

ということで、結局使ってしまうという視点で「サチュレーター」のランキングを作ってみました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

マサツム