こんにちは。マサツムです。
DTMを長年続けてきて、地道にたくさんプラグインが増えていきました。
手に入れた時期や、自分の中の流行りや気分で使用するものはコロコロ変わりますが、結局よく使うプラグインは決まってきます。
楽曲制作の中で「音を変える」「音を整える」という大切な役割のエフェクターですが、いろいろ種類がある中でもっとも多用する重要なエフェクターがEQです。
「EQはエフェクターではなく、楽器だと思え」といわれるくらいのアイテムです。
今回のテーマは『EQ』編で、僕がたくさん持っているプラグインの中で、よく使うプラグインのBEST 5をランキングするとこのようになりました!(2022年4月時点)
- 第 1 位 FabFilter『Pro-Q3』
- 第 2 位 Universal Audio『Pultec EQP-1A』
- 第 3 位 Native Instruments『PASSIVE EQ』
- 第 4 位 waves『Renaissance Equalizer』
- 第 5 位 Plugin Alliance『maag EQ4』
『EQ』とは
イコライザー(Equalizer)とは、ねらった周波数帯域を上げたり下げたり調節できるエフェクターです。
みなさん略して「EQ」とも呼びます。
「ドラムの低域がもっと欲しい」「ギターの高域を抑えたい」「ボーカルの良い成分をもっと上げたい」という時にイコライザーを使います。
「200Hz以下の音はいらない」(ハイパスフィルター)や「2kHz以上の音はいらない」(ローパスフィルター)というフィルターと同じような使い方もできます。
楽器の音をイメージに近づける音作りに欠かせないエフェクターになります。
イコライザーの中でもタイプがたくさんあるので、それぞれの特徴を知ると大いにミックスに役立ちます。
イコライザー(Equalizer)とは、ねらった周波数帯域を上げたり下げたり調節できるエフェクターです。みなさん略して「…
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よく使う『EQ』Best 5
EQは使い方や構造によって種類が分かれてしまいます。
ほかにもいろいろあり、使う場面で使用頻度は変わってきますが、「EQ処理するためによく使う」という考えでの、僕の持っているプラグインの中で、「よく使うEQ・ベスト5」です。(2022年4月時点)
第 5 位 Plugin Alliance『maag EQ4』
6バンド・パラメトリックEQ
こんな場面でよく使う
- AIR(空気感)を足したい時
- 低域を埋めるような音作り
- 簡単に調整したい時
よく使う理由
実機「maag audio EQ4」のエミュレート・プラグインです。
5バンド周波数固定で音楽的に音作りが的確にできます。
特に一番左の黒いつまみの「SUB」は超低域の10Hz以下をシェルピングで調整できますが、40Hz辺りからじんわり効いてくるような聴こえ方でナチュラルに低域の存在感が上がってくれます。
意外に中低域の足りないボーカルに、この「SUB」で存在感を調整していい感じになることもあります。
そして売りは6バンド目の「AIR BAND」で、EQではあまり見られない「40kHz」まで合わせてブーストすることができます。
しかし、あまりの効果に感動して上げすぎると変に浮いてしまうので、注意が必要です。
第 4 位 waves『Renaissance Equalizer』
ビンテージ・アナログEQ
こんな場面でよく使う
- ベース・ギターの音作り
- キック・スネアの音作り
よく使う理由
昔から長く使っているバンドル『Renaissance Maxx』の中のEQ。
ベースとギターの音作りをこのEQでしてきたので、単純にクセが分かっていて把握しやすくてよく使っています。
QのカーブがビンテージEQならではの動きで、より音楽的な調整ができます。
アナログなサウンドで破綻することが少なく、かっこいい音が作れます。
最初の頃は仕組みがわからなかったので、「なんだかこのEQを使うと、かっこよく音作りができるよなぁ」と思いながら使っていました。
wavesの人気のバンドルの「Renaissance Maxx」。ミックスで大切な「イコライザー」「コンプレッサー」「リ…
第 3 位 Native Instruments『PASSIVE EQ』
パッシブタイプEQ
こんな場面でよく使う
- マスタートラックに
- ドラムのバス・トラックでの音作り
- ナチュラルに音作りしたい時
よく使う理由
Softubeとの共同開発で作られたプラグインですが、Native Instrumentsの人気バンドル「KOMPLETE」の中に収録されています。
なので持っている人も多いと思いますが、結構昔から使っています。
マスタリング用に最適のパッシブタイプのEQで、最終的な調整をナチュラルに、音楽的に音が破綻することなく調整することができます。
MANLEY Massive Passive Stereo Tube EQを連想させるシンプルなエディットで、分かりやすく最適な効果を得られるので、安心してマスターに使っています。
今回紹介するのは、Native Instrumentsの『PASSIVE EQ』というプラグインです。Native In…
第 2 位 Universal Audio『Pultec EQP-1A』
パッシブタイプ・真空管EQ
こんな場面でよく使う
- かっこいいロックな音作り
- アコギの音作り
- 低音・高音のイメージを大まかに音調整
よく使う理由
『Pultec EQP-1A』のモデリング・プラグインが好きで、音作りの時はよく使います。
wavesの『Pultec EQP-1A』を長く使っていたのですが、最近はこちらのUADのモデリングを使ってます。
通すだけで真空管の独特な倍音、サチュレーションが加わり、どんな楽器もカッコよくなります。
存在感を持たせたい、そんな時にはこのEQで音作りをします。
特にアコギは立体感ができて、簡単な調整でイメージの音が作りやすいので、必ず使っています。
第 1 位 FabFilter『Pro-Q3』
デジタルEQ
こんな場面でよく使う
- いらない周波数、耳障りな音をカット
- ダイナミックEQとして
- 2mixの微調整
- MS処理の調整
よく使う理由
自由度が高くとにかく使いやすい。
スペクトラム・アナライザーの滑らかさと繊細さ、そして操作した時の感覚、エディット画面の大きさと見やすさ。どれを取っても優秀です。
使いやすいプラス、「ゼロレイテンシー・モード」「リニアフェイズ・モード」「Natural Phaseモード」と簡単に切り替えられる優れものです。
ダイナミックEQの設定も簡単で、マルチバンド・コンプレッサーの用途でも使えます。
使用頻度がダントツで多いので1位にさせていただきました。
一番使用頻度の高いプラグイン FabFilter(ファブフィルター)『Pro-Q3』の使ってみたレビューです。使い方、機…
番外編
少し特殊な使い方なのでランク外にしましたが、SOUNDTHEORYの『Gullfoss』もよく使います。
「インテリジェントEQ」というのを売りにしていて、高知能で分析・自動処理してくれます。
調整の仕方も普通のEQとは違います。
音の主となる成分の輪郭を整えてくれるので、特にボーカルに使うことが多いです。
初めて使った時の感想は、2mixを少し調整してみて、ベタな表現ですが「聴きやすい!」になりました。スゴすぎて、とにかくニ…
『EQ BEST 5』の まとめ
いろんなシリーズのランキングを作ってみようと持っているプラグインを久々にいろいろチェックしてみました。
しかし、EQのランキングは、5つにはぜんぜん収まりません。
次はコンプのランキングを作ろうと思っていますが、たぶんもっと収まりそうにありません。
ランキングBest 10にしようかと思いましたが、逆にぼやけてしまうと思い泣く泣く5つに絞りました。
良いEQはもっともっとたくさんありますが、今回は、結局使ってしまうという視点で「EQ」のランキングを作ってみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
マサツム
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