こんにちは。マサツムです。
「マスタリング」と「ミックス」の違いって何?という質問を今まですごくされてきました。
レコーディングをひと通り経験したことのない人に説明すると、なかなか違いを理解されません。
今回は「マスタリング」を誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「マスタリング」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
マスタリングとは?
マスタリング(mastering) とは、どんな環境においても楽曲をより良く聴こえるように、ミックスされた2MIX(LRで作られた楽曲データ)を調整する作業工程です。
イコライザー、リミッター、コンプレッサーなどを使って音質、音圧を調整します。
ミックスとマスタリングの違い
ミックスというのはレコーディングで録音したトラック(楽器などの音)をそれぞれ適切な音量、好みのサウンドにしながらバランスを取って、聴きやすくする作業です。
マスタリングはミックスで作られた2mixのデータを調整します。
マスタリングのよくある質問
ここでみなさんなぜミックスで最後まで調節はしないのかという質問が多いです。
現在ではDTMで最終マスタリングまで行うエンジニアさんはいますが、ミックスの段階でそこまで考えると、逆に良いミックスができなかったりします。
ミックスはミックスで作品として作り上げ、あとはマスタリングで「よりリスナーに対応した楽曲にしてください!」という流れがとても良い流れです。
ミックスの記事を書いた時にミックスエンジニアさんは「アーティスト寄り」と「職人寄り」に分かれると書きましたが、マスタリングエンジニアさんは完全に「職人」です。
マスタリングスタジオでの作業
マスタリングでもう一つ大事な作業が、アルバム全体のバランスを調整するという作業です。
アルバム制作はある程度イメージを統一させながら作りますが、1曲1曲録音する日も環境も違うのでアルバムの全体を考えながらミックスをするのはとても効率が悪いです。
そこでマスタリングの時に曲同士の音圧、ハイ・ローのバランスを整えます。
音圧、音質がバラバラだとアルバムに統一感がなくなります。
曲同士の曲間もここで決めます。
アーティスト側の僕は、ミックスの段階ではレコーディングエンジニアさんと一緒になって音をある程度作りながら最終的なバランスをお任せするという流れでしたが、マスタリングスタジオでの作業はアーティストはほぼ何もしません。(もちろん調整に参加するアーティストさんはいます!)
音質、音圧、曲間の確認をする感じです。
しかし、マスタリング終了で完パケの瞬間がスタッフ一同、最高に一致団結する瞬間です。
マスタリングの思い出
マスタリングエンジニアさんという職種(しょくしゅ)は、専門職です。
腕のあるレコーディングエンジニアさんも「僕はマスタリングはできない」とみなさん声を揃えておっしゃっていました。
僕もレコーディング初心者の頃は必要性があまりわかりませんでしたが、とにかくマスタリングエンジニアさんはすごいという認識は、レコーディングエンジニアさんに常に教えられてきました。
ま と め
マスタリングは最終調整にあったEQ、コンプで楽曲をブラッシュアップさせます。
調整前と調整後は聴き比べると、「聴きやすくなった!」と変化に驚きます。
僕の経験上かなりの腕がないと良いマスタリングは難しいと思います。
最終調整だけあって、それを扱うマスタリングエンジニアさんはすごく偉大なカリスマがあります!
今回は「マスタリング」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム