こんにちは。マサツムです。
「イコライザー」はコンプと並んで2大エフェクターです。
タイプがたくさんあって、その特徴をわかっていると楽器や状況によって使い分けができます。
イコライザーは非常によく使うエフェクターなので、より効果的に使えるように誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「イコライザー」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
EQ(イコライザー)とは?
イコライザー(Equalizer)とは、ねらった周波数帯域を上げたり下げたり調節できるエフェクターです。
「ドラムの低域がもっと欲しい」「ギターの高域を抑えたい」「ボーカルの良い成分をもっと上げたい」という時にイコライザーを使います。
「200Hz以下の音はいらない」(ハイパスフィルター)や「2kHz以上の音はいらない」(ローパスフィルター)という使い方もします。
パライコとグライコ
イコライザーはタイプ的にパラメトリック・イコライザー(パライコ)とグラフィック・イコライザー(グライコ)の2つの種類に分けられます。
パラメトリック・イコライザー(パライコ)
パライコは基本的に画像のようなつまみでそれぞれの周波数を調整します。
一般的に付いているつまみの役割は以下になります。
- Gain(ゲイン)・・・音量大きくする
- Freq(フリケンシー)・・・周波数
- Q(キュー)・・・ターゲットの幅
良い点
周波数の低いところから高いところまでブロックに分けて調整できるので、聴きながら感覚で音作りができる。
グラフィック・イコライザー(グライコ)
周波数の帯域が何バンドにも分けられていて、それぞれにフェーダーが付いているので、ピンポイントで操作、調整できます。
良い点
ノイズやピーク、ハウリングなどの帯域をピンポイントでカットできるのでライブ会場などで扱いやすい。
目で見て把握(はあく)しやすいのでわかりやすい。
パライコはメモリがある程度固定されているものが多いですが、これは音楽的に理にかなったポイントを選んでくれているので音作りがスムーズにできます。

パッシブタイプのEQ
EQの構造のタイプですが、「アクティブフィルター」を使用しているものと、「パッシブフィルター」を使用しているものがあります。
アクティブフィルターは音量をトランジスタやICなどでの増幅、減少させます。
そのためアクティブフィルター使用のEQは、ゲインを上げていくと歪みが発生し、倍音が加わりサチュレーション効果が少し発生してしまいます。
パッシブフィルターはコイルの共振などで音量をコントロールします。
パッシブEQといわれるEQの、ナチュラルにゲインを調整できるというのはこの違いにあります。
ナチュラルに調整できるので、マスタリングの最終調整には重宝します。
コイルの部品が高価なため、パッシブEQがお値段高めになるのも納得できます。
どちらのタイプのEQがいいという訳ではないので、それぞれの個性を理解していれば、用途に合った使い方ができて音作りやMIXに活かせると思います。

ま と め
イコライザーはDTMerにはデジタルEQの馴染みがあると思いますが、今回はハードウェアのイコライザーのタイプ別の特徴を記事にしました。
デジタルEQになるとダイナミクスEQなど種類が出てきます。
EQの特徴を知って用途にあった使い方ができるとDTMの上達がグンと上がると思います!
今回は「EQ(イコライザー)」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム