こんにちは。マサツムです。
「コンプレッサー」はEQとリバーブと歪み系のように、代表するエフェクターのひとつす。
タイプも種類もたくさんあって、それぞれ使い方や設定項目も違っているので、コンプレッサーという名前とおおまかなの役割はわかっていても、効果的な使い方を知らない人はたくさんいると思います。
コンプの種類、効果的な使い方を、誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「コンプレッサー」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
コンプレッサーとは?
コンプレッサー(Compressor)とは、音の強弱の差をなくして聴きやすく調節できるエフェクターです。
大きな音を圧縮(コンプレッション)して、その分小さい音から全体的に音量、音圧を上げることができます。
略して「コンプ」と呼ばれることが多いです。
バラついた演奏を整えるとても便利なエフェクターです。
ほかにも、アタック感を抑えたり、音に余韻をつけたり、サチュレーション効果を加えたり、音質を変えることのできるミックスにとってとても重要なエフェクターになります。
タイプは大きく分けて4つに分けられ、タイプによって楽器の良さを引き出せるので、確実に覚えておきたいです。
コンプの性質を知る
コンプはDTMでとにかく重要なエフェクトになります。
コンプの効果の一つに、大きな音を圧縮し音量の大小が安定させて音圧をあげるという使い方があります。
どういった仕組みで音圧が上がるのか、図で見ると分かりやすいので作ってみました。
コンプは圧縮のほかにも、アタック感の質をコントロールしたり、リリースを加えてアンビエンス感を出したり、種類によってはサチュレーションなどで個性を加えたりと、コンプは音の性質を変える役割がたくさんあります。
基本的なパラメーターと役割
コンプにはたくさんの項目とパラメーターがあります。
基本的に「スレッショルド」「レシオ」「アタック」「リリース」この4つは必ず覚えておきたい項目です。
コンプのパラメーターの役割説明
スレッショルド(Threshold) | 圧縮が開始する音量レベルの数値。指定した数値を越えると圧縮される。 |
レシオ(Ratio) | 音を圧縮する比率。「1:2」に指定した場合スレッショルドを越えた音量は半分になる。 |
アタック(Attack) | スレッショルド値を越えた音が圧縮開始されるまでの時間。アタックの数値が遅いと原音が残りアタック感が強い音になる。 |
リリース(Release) | 圧縮された音がスレッショルド値を下回ったときに、元の音量に戻るまでの時間。リリースが長いとアンビエンス効果が加わる。 |
ニー(Knee) | コンプのかかりはじめの鋭さを決める。「ハードニー」と「ソフトニー」を選んで切り替えるものが多い。 |
ホールド(Hold) | 圧縮が持続する時間。音の厚みなどが変わってきますが、この項目はついていないコンプが多い。 |
メイクアップ(Make Up) | 圧縮で下がった音を持ち上げる。聴感上の音を合わせると、音作りが効果的に作れる。 |
この項目を使いこなせれば、大げさに言うと時間軸で音を作れるエンベロープのような調整ができるエフェクターということです。
コンプのタイプ
DTMで分かりやすくて扱いやすいデジタルタイプのものもありますが、今までの歴史上大きく分けて「FETタイプ」「Optoタイプ」「Tubeタイプ」「VCAタイプ」の4つタイプがあります。
それぞれ楽器、奏法に合った使い方をすることで効果的に使うことができるので、DTMには不可欠な知識だったりします。
また、実機(ハードウェア)のコンプは、ツマミの項目がそれぞれ異なっていて圧縮する方法も変わってきますが、先ほど書いた基本的な項目の役割が分かっていれば理解できると思います。
FET(フェット) タイプ
アタックがとても速く、鋭いパンチのあるアタックが作れるので、気持ちの良いリズムのノリが作れます。
代表的な「1176」の調整は、スレッショルドが固定されているので、その値をどれだけ越える音量に持っていくかでコンプのかかり具合が決まります。
効果的なパート
ドラム、カッティングギター、ベース
有名な実機
「UNIVERSAL AUDIO 1176LN」
「SPECTRA SONICS 610」
Opto(オプト) タイプ / 光学式
アタックが遅く、とてもナチュラルで人間味のある音作りができ、心地よい倍音が加わります。
代表的な「LA-2A」の調整は、PEAK REDUCTION(ピークリダクション)のみでコンプのかかり具合を設定する、とても原始的なコンプの仕組みになっています。
効果的なパート
ボーカル、ストリングス
有名な実機
「TELETRONIX LA-2A」
「TUBE-TECH CL 1B」
TUBE(チューブ) タイプ / 真空管
真空管を使用していて、通すだけでカラッとした音に変わります。
代表的な「Fairchild 670」の調整は、インプットとスレッショルドの値でコンプのかかり具合を調整します。
効果的なパート
ボーカル、ギター、ドラム
有名な実機
「Fairchild 670」
「MANLEY Stereo Variable MU」
VCA (ブイ・シー・エー)タイプ
ナチュラルなかかり方で音がまとまります。
物理的な作りで、基本的な項目でコンプのかかり具合を設定できます。
効果的なパート
グループバス・コンプ、ドラム
有名な実機
「SSL Stereo Bus Compressor」
「API 2500」
「DBX 160」
ま と め
コンプは一番と言っていいほどの奥が深いエフェクターです。
過去〜現代においてコンプの音は世界中の人の耳に残っていて、コンプが作った音で楽曲が作られてるような感じです。
コンプはエフェクターというより、もはや楽器です。
深掘り(ふかぼり)すればまだまだ書きたいことは出てきますが
今回は「コンプレッサー」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム