DTM音楽用語辞典002「エンベロープ」とは? 〜エンベロープの意味と上手な使い方 〜

こんにちは。マサツムです。

エンベロープ」というとギターベースを弾いている人は「エンベロープ・フィルター」を連想するんじゃないでしょうか。
キーボードをやっている人は音作りの時に目にするものじゃないでしょうか。
エンベロープ」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!

エンベロープとは?

エンベロープenvelope)とは、音が出ている時に変化を時間軸で見たのことを言います。
「エンベロープ」=「包み込む」や「包絡線(ほうらくせん)」という言葉の意味があります。
シンセサイザーには音作りに重要な役割を果たすモジュール、EG(エンベロープジェネレータ)があります。

「 A D S R 」

EG(エンベロープジェネレータ)のなかには「ADSR」という音を作るのに大変重要なパラメーターがあります。
シンセサイザーはこのパラメーターを操作して音作りをします。

「A」・・・「Attack」アタック(音の立ち上がり)
「D」・・・「Decay」ディケイ(アタックからの減衰)
「S」・・・「Sustain」サスティン(持続音量)
「R」・・・「Release」リリース(信号がなくなってからの減衰)

ADSR意味

音作りに関しては、特性を確認しながら実際にシンセを触りながら音を出して確認するのが分かりやすいです

「ADSR」はいたるところに出てくるので、仕組みを把握(はあく)しておくと必ず役に立ちます。

例えばドラムキック、スネア、ハイハット、タムなど、ソフト音源だとエディットエンベロープを調整できるものが多いので、理解していると理想の音に近づけることができます。
EQコンプよりもイメージに近づけられることが多いです。

「キックが固い」・・・アタックを少し遅らせる。
「スネアの厚みがない」・・・ディケイを少し長く取る。
「タムの響きが欲しい」・・・リリースを伸ばす。

使うソフトによってエンベロープの見方が異なるかもしれませんが、エンベロープを理解すると上記のような解決ができます。
ピッチ(音高)と時間軸の関係も調整できると、ドラムリアルなところを引き出せるようになります
この辺りも実際にを出しながら確認すると分かりやすいです。

冒頭に書いた「エンベロープ・フィルター」とは、ベース・ギターでよく使われるエフェクターで、ピッチエンベロープを調整して、オートワウと同じ効果を作るものです。

エンベロープのエディット
ドラムのピッチ・ボリュームのエンベロープ
エンベロープのエディット
シンセサイザーのエディット画面。

ドラムシンセも「ADSR」を理解すれば音作りの幅が大きく広がると思います。

「 A H D S F R 」

EG(エンベロープジェネレータ)は一般的に「ADSR」を扱いますが、さらに「AHDSFR」と細かく分けられることがあります。

「H」・・・「Hold」ホールド(アタックから最大音量の維持)
「F」・・・「Fade」フェード(サスティンからの減衰)

AHDSFRの意味

ま と め

「エンベロープ」はいろんな音に対する項目で出てくるので、DTMerには必須の知識です。
僕自身もEQやコンプで音作りをしながら奮闘(ふんとう)していましたが、エンベロープを意識するようになってから一気に幅が広がりました。

以上、「エンベロープ」について簡潔にまとめてみました!
是非、誰かに説明する時の参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム