こんにちは。マサツムです。
DTMをやっているとフィルターという言葉がよく出てきます。
主に音作りに関することで、雰囲気は分かっている人はたくさんいると思いますが、いろんなフィルターを知って理解して使えるようになるとDTMでかなり役に立ちます。
今回は「フィルター」を分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「フィルター」って何をするの?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
フィルターとは?
フィルター(Filter)とは、設定した周波数帯域だけ音を通すエフェクターのことをいいます。
フィルターといえば一般的にろ過するフィルターを思い浮かべると思いますが、音をろ過するというイメージで考えると意味は同じです。
EQでの処理をする人が多いですが、専用のプラグインもあります。
フィルターの種類はたくさんありますが、それぞれ役割にあったフィルターのかけ方をします。
ミックス時にはひとつひとつの各楽器にフィルターをかけて、全体のミックスをバランスよくさせるとても大事な作業です。
DTMでは他にも「リフレクションフィルター」や「ポップフィルター」など、遮音する用途の機材に「フィルター」という名前がつきます。
フィルターの種類
この名前と役割は、プラグインのパラメーターにあるフィルターを、どう扱えば良いかが把握できるので、覚えておくことをオススメします。
LPF(ローパスフィルター)
ハイカットと同じ意味で、低域の音だけを通すフィルター。
シンセの「カットオフ」もこれにあたります。
DTMとは違いますが、デジカメなどの撮影で録れた音声など、高域の雑音の帯域をカットするのにもよく使われます。
HPF(ハイパスフィルター)
ローカットと同じ意味で、高域の音だけを通すフィルター。
DTMではこのフィルターが不可欠で、各楽器にこの処理を行います。
マイクなど機材に直接ローカットのスイッチがついているものもあります。
BPF(バンドパスフィルター)
低域と高域の音を通さないため、レンジが狭くなりラジオや電話の音声のようになります。
ローファイサウンドを作る時によく使われます。
BEF(バンドリジェクトフィルター)
上記のものと比べて使用頻度は少ないですが、狙った周波数帯域の音量を減衰(げんすい)させます。
Notch Filter(ノッチフィルター)
ライブなどの現場ではハムノイズやハウリングの周波数を、ピンポイントで狙います。
ローカットの重要性
DTMではHPF(ローカット)がとても重要になります。
マイクが拾う低音など、楽器に含まれる低音は混ざり合うとグチャグチャになってベースの邪魔をしてしまいます。
各楽器しっかりローカットをして、キック、ベースの低域の空間を空けてあげなければいけません。
キック&ベース
キックやベースもローカットする場合があります。
ベースはローカットすると不思議と低音がしっかり聴こえたりします。
キックの反応する帯域、ベースの帯域をアナライザで確認しながら良い位置でローカットを設定します。
設定数値は曲にもよりますが、20〜40Hzあたりにローカットを設定します。
スネア
スネアの種類でだいぶ異なりますが、芯となる帯域が80Hz前後にあるので、音圧がなくならない程度のところの以下でローカットを設定します。
スネアのローは結構邪魔になることが多いのでローカットをするとスッキリします。
ギター
ギターの美味しい厚みの部分約150Hz〜200Hzを残しつつ、ローカットをしてスッキリさせます。
ギターも低音の渋滞を起こす原因になりやすいので、たくさん楽器の重なる楽曲になるとローカットは必須です。
ボーカル
ボーカルは不要な低音をよく拾うのでローカットは必須です。
マイク自体にローカットがついてあるものも多いので録り音からローカットをしても良いです。
男性、女性よって変わってきますが、アナライザを見ながら、いらない低域150〜200Hz以下をバッサリカットしても良いです。
フィルターで音作り
フィルターの機能を使って、動きのある音作りができるプラグインもあります。
wavesの「MetaFilter」というプラグインは、ギターやピアノのような普通の音色を、フィルターの機能を使ってアナログシンセのような音作りができます。
ま と め
最近の楽曲は音がたくさん重なる曲が多くて、アレンジ、ミックスをしていてもフィルターをガンガンかける思いきりが必要になります。
その中で全体の混ざり方も重要になってくるので、いろんなフィルターを大げさにかけてミックスを試してみると、とても良い経験になります。
今回は「フィルター」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム