DTM音楽用語辞典065「Bus(バス)」とは?

こんにちは。マサツムです。

DTMをやっているとBus(バス)という言葉に、早い段階で悩んでしまうと思います。

意味はわかっても、うまく活用する方法を知らない人はたくさんいます。
DTMやっていて、とても重要な役割を果たすことなので、今回は「バス」を、誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。

バス」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!

バスとは?

バス(bus)とは、複数トラックを一つにまとめることをいいます。
特にドラムギターブラスストリングスコーラスなどはバスにまとめて調整します。

バスに対してかけるコンプリバーブなど、単体のトラックにかけるエフェクトとは違うものであったり、調整具合が変わってきます。

料理でいうと、一つのお皿ハンバーグサラダが乗っています。
一つのお皿ご飯漬物が乗っています。
一つのお皿スープネギが乗っています。
飲み物を合わせて、ランチの出来上がりです。

このようにお皿の役割をするのが「Bus(バス)」です。

楽曲でいうと、いろんな(食べ物)をBus(お皿)集めて、Busをまとめて(飲み物)を合わせて、(ランチ)の出来上がりです。

バスのつなぎ方

それでは、どうやって各トラックバスに集めるかを説明します。

トラックには「入力」と「出力」があります。
最初の設定はアウトプット(Out 1-2)出力が設定されていると思います。

バスのつなぎ方

その「出力」をバス番号に設定します。
ここではとりあえず「Bus 1-2」に設定します。

バスのつなぎ方

バスのつなぎ方

そしてバスに使うトラックには、オーディオファイルを作る「オーディオトラック」ではなく、音信号入出力するトラック「Aux」トラックを使用します。
バストラックを作ったら「入力」を「Bus 1-2」にすると、先ほど「出力」で「Bus 1-2」に設定したトラック出力信号がこちらのトラックに入ってきます。

バスのつなぎ方

他の楽器のトラックも「出力」を「Bus 1-2」にすれば、無制限に指定したバストラックが入ってきます。

バスの活用法とメリット

つなぎ方がわかったところでどのように活用するかですが、DTMで一曲作ると、結構バスだらけになります。

バスを使うメリットは以下になります。

  • 各グループでエフェクターなど、効果的に音をまとめやすい。
  • 各グループで音圧を揃えておけば2mixで音圧を上げやすい。
  • ミックスの時に「ソロ」「ミュート」で確認しやすい。

などなど、メリットはたくさんあります。

バスに慣れるにはまず、大まかにグループに分けるとこから慣れていくと良いです。
さらにバスを活用すると、ドラムなど細かく分けられます。

ドラムのよくあるバスパターン

キック・バス

イン」・・・ビーターの近くのアタック音
アウト」・・・外側の低音
サイド」・・・胴鳴りの音

スネア・バス

トップ」・・・皮のアタック音
ボトム」・・・スナッピーの音
サイド」・・・胴鳴りの音

上記のように「キック」と「スネア」だけでも、バスで組んで単体の音にする場合があります。

それらを含めてさらにドラムキットでまとめます。

ドラム・バス

キック・バス
スネア・バス
ハイハット
ハイタム
ミッドタム
ロータム
フロアタム
オーバーヘッド・L・R
アンビエンス・ニア
アンビエンス・ミッド
アンビエンス・ファー

エンジニアさんによってはもっと細かくセッティングします。

ドラムをまとめるのはかなりの経験技術がいるので、まずはドラム音源ソフトバスの組まれ方を学ぶことが大切です。

ストリングス、ブラスはバスでまとめる

ストリングスブラスは各パート別で打ち込むことが多いので、セクションを組むとミックスが大変です。
僕は必ずバスでまとめます。

ストリングス

バイオリン
ビオラ
チェロ
コントラバス

ブラス

トランペット
トロンボーン
サックス

曲によっては、各楽器もっと細かく分けられます。

バストラックにエフェクトをかける

バスグループに分けると把握しやすく、ミックスもやりやすいというメリットがありますが、エフェクトをまとめてかける効果というメリットは大きいです。

まとまった音にかけるコンプリバーブミックスにとても良い効果を発揮します。
コンプバスコンプ向きのコンプがたくさんあるように、バストラックコンプは重要な仕事をしてくれます。

コツとしては、あまりかけすぎないようにして、「アタック」と「リリース」をうまく調整してグループ一体感を作ることです。

バスコンプで有名なものはSSL社バスコンプですが、たくさんのメーカーからモデリングプラグインが出ています。

他にも「API 2500」や「FAIRCHILD 670」などもバスコンプとして使われます。

ま と め

バスの使い方は他にもセンドリターンを絡めたり、利用方法はたくさんあります。
組み方もエンジニアさんによってさまざまです。
徐々に慣れていき、自分のスタイルにあったバスの組み方を見つけると良いです。

今回は「Bus(バス)」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム