DTM音楽用語辞典093「コーラス」とは?

こんにちは。マサツムです。

コーラスと聞くと合唱することを想像する人は多いと思います。

DTMにとって、実はこのコーラスレベルアップのひとつです。
コーラスに意味を理解すれば、DTMの作業で解決できることが隠れています。

今回は「コーラス」を分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。

コーラス」って何をするの?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!

コーラスとは?

コーラス(Chorus)とは、複数が同時に同じパートうことをいいます。

が全く同じパートを歌うことによって生まれる、ピッチタイミングの少しのずれで、「透明感」艶やかさ」「広がり」「厚み」のある効果を得ることができます。

この合唱してできる効果を作り出せるエフェクターも「コーラス」といいます。
モジュレーション部類に入るエフェクターですが、フランジャーや「フェイザー」のように動きがあるのではなく、音作りとして効果をつけるエフェクターです。

コーラス効果を作る場面が、DTMではいろいろ出てきて、重要な役割を果たしてくれます。
ベースギターシンセボーカル音作りの幅を広げてくれます。

また、洋楽セクションを区別する時、曲のテーマとなる部分(邦楽でいうサビのようなところ)のことを「コーラス」というので混乱しないようにしないといけません。

コーラス効果のメリット・デメリット

上記で書いたようにコーラス効果を使って音作りをすると、「透明感」艶やかさ」「広がり」「厚み」をつけることもできます。
したがって、いろんな楽器効果的に使用することができます。

メリット

  1. ベースに厚みをつけて音を埋める。
  2. ギター、鍵盤を艶やかにする。
  3. ボーカルにキャラクターをつける。
  4. バックコーラスを楽曲に馴染ませる。

など、いろんな効果が期待できます。

デメリット

コーラス効果をつけることによって、本来のダイナミクス生々しさがどうしても失われます。
良くも悪くも、「機械っぽさ」という印象の音色になってしまいます。

デチューン

シンセサイザーにはデチューン(Detune)という機能があります。
すごく小さな単位ピッチ上下することができ、ピッチを少しずらすことによってオシレーター同士でコーラス効果をつけるという機能です。
ディチューン」とも呼ばれます。

音に厚みがつき、シンセサイザー音作りには欠かせない効果的な機能です。

デチューンの有り無しでを聴いてみてください。

デチューン無し

 

デチューン有り

 

デチューンはやりすぎると気持ち悪い音になるので注意です。

コーラスの歴史

80年代サウンドコーラスはよく使われていました。

コーラスを世の中に広めた立役者は、ローランドギターアンプ「ジャズコーラス」と言われています。
1975年に登場したトランジスタアンプで、コーラスをかける機能が付いているのが特徴のアンプです。
現在でも「ジャズコ」「JC」と愛称で呼ばれ、ライブハウス練習スタジオに一番多く置かれているアンプです。

昔のコーラス効果をつけるレコーディング方法として昔は、オルガンによく使われるレスリー・スピーカーを通してを拾い、ズレを作り出しコーラス効果をつけてレコーディングしていました。

ま と め

コーラス効果の意味を知ると、DTMの幅がまた広がります。
音楽すべてにおいて「微妙なズレ」が無限の音楽を作り出しているのだと思います。

今回は「コーラス」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム