DTM音楽用語165「パラレル・コンプ」とは?

こんにちは。マサツムです。

コンプミックスには不可欠なエフェクトになっていますが、コンプはコンプでデメリットもたくさんあります。
コンプで音圧を上げたつもりが、実は前に出てこない理由がコンプだったりします。

そういった時に役立つのがパラレル・コンプレッションです。

今回は、「パラレル・コンプレッション」を、わかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。

パラレル・コンプ」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!

パラレル・コンプとは?

パラレル・コンプレッション(parallel Compression)とは、コンプのかかった音とかかっていない原音を混ぜることによって、互いのメリットを効果的にする技法です。

ニューヨークエンジニアが最初にやり始めた手法ということで、「ニューヨーク・コンプレッション」とも呼ばれます。

パラレル・コンプの効果

ドラムのようなアタック感ダイナミクスが必要でも、コンプをかけてしっかり厚みのある音作りをしたいものは、パラレルコンプは効果的です。

ギターピアノボーカルのようなトラックにも効果はあります。

コンプをかけた音とかけていない原音、もしくはすごく軽くかけているものの「メリット」と「デメリット」を書き出すと、パラレルコンプの役割が分かりやすくなると思います。

コンプをかけた音の「メリット」

  • 音量が一定になり、安定した聴き心地になる。
  • 大きな音を抑えることができ、全体的に音圧を上げることができる。
  • リリースのコントロールで余韻を作り、音に厚みを作ることができる。
  • コンプ機器ならではの質感を得ることができる。

コンプをかけた音の「デメリット」

  • 抑揚が抑えられて、ダイナミクスが減ってしまう。
  • 調整によってはアタック感が失われて、引っ込んでしまう。
  • 質感が楽曲全体に馴染(なじ)まないこともある。

他にも違いはあると思いますが、思いついた「メリット」と「デメリット」をいくつかあげてみました。

ポイントは「デメリット」です。
逆をいうと原音の「メリット」でもあります。

その部分をパラレル・コンプでうまく混ぜ合わせて、音圧もあり、アタック感もある、ダイナミクスを感じる安定した演奏の音を作ることができます。

パラレル・コンプのやり方

パラレル・コンプのやり方はいくつかありますが、原音センドで送りコンプをかけ、原音コンプ後の音の割合を調整しながらミックスさせるというのがよくある手法です。
コンプの音に原音テイストを加えていき、出力を同じくらいになるように調整しながら混ぜていきます。
これでコンプがかかった音に、ダイナミクスや録り音のリアル感も加わった音が出来上がります。

この時注意することは、ミックスさせるコンプのかかったトラックに、レイテンシーが発生するプラグインを使用してしまうと位相のズレが出てしまうので、注意が必要です!

複製するやり方

センドのやり方が分かりにくい方は、トラックを複製して片方にコンプをかけて混ぜ合わせるという方法もあります。
混ぜる方法は上記のようにレイテンシーに注意しながら作っていきます。

トラック数が増えるかセンドが増えるかでややこしくなってしまいますが、把握しやすい方法で実行すると良いと思います。

便利なプラグインのMIX

パラレル・コンプのやり方を書きましたが、実は最近のプラグインには「MIX」というとても便利な機能が付いているものが多いです。
MIXを使用してパラレル・コンプの効果を作る方法で構いませんが、トラックを混ぜ合わせて作ってみると、良い混ぜ方の感覚が分かり、コンプの調整の知識も得られると思います。
プラグインのMIXに頼らず、一度実戦してみるのもオススメです!


コンプはとても奥が深いです。
別で「コンプレッサー」について書いた記事も参考にしてみてください!

DTM音楽用語012「コンプレッサー」とは?

ま と め

パラレル・コンプはトラックを分けて調整していましたが、最近は僕もプラグインの「MIX」で調整しています。
しかし、パラレル・コンプでの音作りを追求すると、「原音の良さ」と「コンプの効果」というものがとても理解できます。

楽曲全体のミックスをする時にもとても役立つ知識なので、是非実戦してみてください!

今回は「パラレル・コンプレッション」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム