こんにちは。マサツムです。
今回は真空管コンプレッサー、IK Multimediaの『TR5 Dyna-Mu』の使ってみた感想を、わかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
まずはひとこと。
ナチュラルなリッチ感を加えてくれるコンプ!
特 徴
- 大定番の「Manley Variable MU Compressor」を再現したプラグイン。
- IK Multimedia「T-RackS 5 Deluxe」「T-RackS 5 MAX」のバンドルに収録。
使ってみた感想
今回紹介するのは、IK MultimediaのT-RackS 5に収録されている『TR5 Dyna-Mu』というプラグインです。
大定番のマスタリングコンプレッサー「Manley Variable MU Compressor」のモデリング・プラグインです。
「バリ・ミュー」という愛称で呼ばれるこのコンプは、ほかのメーカーからもモデリング・プラグインはたくさん出ています。
真空管のリッチなサウンドが楽曲全体を馴染ませて、音をグッと押し上げてくれる感じです。
マスターに限らず、各楽器にもとても効果的で、リッチな芯を作ってくれます。
キックやベースやボーカルがとても良いところを補ってくれます。
バストラックにもかなり効果的で、ドラムバスに挿すと躍動感(やくどうかん)、存在感、そして一体感が出るので、個人的にドラムバスに使うことが多いです。
そして、今回の『TR5 Dyna-Mu』ですが、使った印象はとてもナチュラルに、そして優しく音を持ち上げてくれるという印象でした。
優しくといっても効果が薄いというわけではなく、音楽的に耳に痛くない感じで音が持ち上がってくれます。
HARDにすればリミッターのような強いコンプもかけることができますが、それも心地よいです。
「TR5 Dyna-Mu」の使い方
パラメーターはいたってシンプルで「THRESHOLD」「ATTACK」「RELEASE」の設定でコンプのかかり具合を調整してきます。
レシオが付いていないのが、この「Manley Variable MU Compressor」モデリングの特徴で、VUメーター左にある「HARD」のスイッチをONにすると「4:1」の強いコンプで、OFFにすると「1.5:1」のゆるやかなコンプになります。
「SC」の100Hz固定のサイドチェイン・ハイパスフィルターが付いているのもありがたいです。
「INPUT」を突っ込んでいくと、真空管のサチュレーション効果も加わってきます。
その際は「THRESHOLD」の設定を調整して、入力信号に対してコンプがかかりすぎないように調整します。
「OUTPUT」で最終的な出力を調整していきます。
ココが好き!
質の良い音圧が加えられる!
ハイパスフィルターが便利!
気になった点…
特にありません…。
こんな方にオススメ!
- マスタリングまでする人
- 定番の機材に興味がある人
- T-RackS 5が好きな人
ま と め
まとめとしては「シンプルで最後の調整で馴染ませて質を上げてくれるプラグイン」といったところでしょうか?
マスターの調整は少々慣れが必要ですが、ナチュラルで質感の良い定番のコンプは、マスター調整の強い味方になります。
今回は、IK Multimedia、T-RackS 5の中から「TR5 Dyna-Mu」を簡潔(かんけつ)に魅力をまとめてみました!
マサツム