DTMの技術を上達させるには、機材とプラグインの知識を得ないといけません。
するとその中にチャンネルストリップという名前がよく出てきます。
そしてDTMの機材に詳しくなっていくと、機材の中にもチャンネルストリップという名前がよく出てきて、プラグインと使い方が違うのかなと混乱する人がいると思います。
今回はしっかり理解するために「チャンネルストリップ」をわかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「チャンネルストリップ」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
チャンネルストリップとは?
チャンネルストリップ(Channel Strip)とは、ミキサー(ミキシングコンソール)のチャンネル部分を抜き出し、単体にした機材のことをいいます。
ミキサーの1つのチャンネルを帯状(ストリップ)にしたものということです。
ミキサーのチャンネルには基本的にマイクプリアンプとEQが装備されています。
そのためマイクプリアンプの機材もチャンネルストリップと表記されているものが多いです。
プラグインになると、ひとつのツールでいろんなタイプのエフェクトを扱えるプラグインを、チャンネルストリップ型のプラグインと呼ばれます。
プリアンプとチャンネルストリップ
上記に書いたように、チャンネルストリップは基本的にマイクプリアンプとEQがひとつずつ装備されていて、それが何トラック分も並んだものがミキシングコンソール、ミキサーになります。
音の信号がマイクプリアンプ、EQを通り音の基盤ができていきます。
チャンネルストリップはそれぞれ個性があり、機材によって音質も変わってきます。
プリアンプにパライコ(パラメトリック・イコライザー)が一般的なシンプルな形のチャンネルストリップです。
コンプだけがついているというものもたくさんあります。
EQの他にミックスに便利なダイナミクス系「コンプ」「ディエッサー」「フィルター」「ゲート」などのエフェクターが装備されているものも多いです。
アウトボードのチャンネルストリップは、DTMをやるなら何かひとつは持っていたい機材です。
プラグインのチャンネルストリップ
そして、プラグインにもチャンネルストリップという名前がよく出てきます。
エミュレート、モデリングされた「チャンネルストリップ・プラグイン」
アウトボードのモデリングプラグインは、もちろんチャンネルストリップという名前でプラグイン化されています。
有名なものはSolid State Logicの『SSL 4000』をモデリングしたプラグインは、各メーカーものすごくたくさんあります。
あとはミキシングコンソールとしては希少ですが、Focusriteの『Focusrite Studio Console』も人気があります。
エフェクト一体型になった「チャンネルストリップ・プラグイン」
上記のもの以外のプラグインでも、McDSPの『6050 Ultimate Channel Strip』やIK Multimediaの『mixbox』のような、ひとつのツールでいろんなタイプのエフェクトを扱えるプラグインも、チャンネルストリップと呼ばれます。
DTMで扱うプラグインでは、組み替えも自由度が高くルーティングも簡単に変えられることができて把握しやすいので、音作りにはとても便利なツールです。
ほかにも、wavesの『Renaissance Maxx』の中にも、「EQ」「コンプ」「ゲート」「リミッター」の4つがひとつになっている、チャンネル・ストリップ型のプラグインがあります。
同じくwavesの『Scheps Omni Channel』や、izotopeの『Neutron』もチャンネルストリップといい、他のメーカーにもチャンネルストリップという一体型プラグインはたくさんあります。
ま と め
チャンネルストリップ型のプラグインは、音作り、ミックスに必要な基本のエフェクターがひとつになった便利なツールです。
使い方がわからない人でもプリセットを使えば、効果的な基本の使い方やエフェクターのルーティングが分かり、音作りの勉強になると思います。
今回は「チャンネルストリップ」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム