こんにちは。マサツムです。
サイドチェインはDTMをやっていてつまずく人がたくさんいます。
少しややこしく感じるかもしれませんが、うまくコントロールすれば格段に仕上がりが変わってきます。
そしてプラグインのいろんなところでサイドチェインの知識は役立ちます。
今回はそんな「サイドチェイン」を誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「サイドチェイン」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
サイドチェインとは?
サイドチェイン(Side Chain)とは、エフェクターの回路を変え、入力信号を切り替えることによってその信号に合わせて音量などをコントロールできる手法のことをいいます。
ほかにもエフェクト内でサイドチェインを使ってルーティングを切り替えて、エフェクトのかかり具合を変更するときにも使います。
DTMでよく登場するサイドチェインは、コンプのようなダイナミクス系のエフェクトに使い、音がぶつからないようにすることで音割れを防いだり、音を聴きやすくする効果があります。
ミックス作業ではとても効果的な技法です。
ダッキング効果のサイドチェイン
サイドチェインはいろいろ効果的な使い方がありますが、基本的なしくみはダッキング効果と同じです。
ダッキングとは、ボクシングのダッキングと同じで、パンチをしゃがんで避(よ)けるように、音が入ってきたらその分音量を下げる効果をいいます。
この2つの低域は被ってしまうと、音割れの原因になってしまうことがあるので、キックの入るタイミングに合わせてベースにサイドチェインをかけて音量を引っ込めるという使い方をします。
サイドチェインの設定
信号が入力されると、そのタイミングで圧縮する数値を設定します。
鍵(カギ)マークの入力信号をBus 15にします。
リリースも早めに調整します。
- ❶ ・・・キックの波形
- ❷ ・・・ベースの波形
- ❸ ・・・サイドチェイン後のベースの波形
これによってキックもハッキリ聴こえて低音が安定します。
ノリを作るためのサイドチェイン
上記で説明した、ぶつかる周波数帯域をコントロールする使い方の他に、サイドチェインでノリを作るという使い方もします。
EDMなどでよく聴く、4ビートに合わせてうねるベースやシンセです。
これもやり方は一緒でキックの4つ打ちを入力して、リリースを調整してグルーヴを作ります。
シンセでサイドチェインをわかりやすくかけたので、かける前とかけた後を聴き比べてみてください。
サイドチェインかける前
サイドチェインかけた後
ま と め
サイドチェインはコンプで自動コントロールも良いですが、ニュアンスが難しい時は、手動でオートメーションを書くことも多いです。
うまく調整するのは時間がかかることもありますが、やる価値はあると思います。
今回は「サイドチェイン」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム