DTM音楽用語辞典184「スタンドアローン」とは? 〜 DTMでプラグインとの使い分け 〜

DTMでさらに上を目指し、より良いものを作ろうと思うと、いろいろ機材やプラグイン・ソフトが必要になってきます。

プラグインを選んでいるとスタンドアローン機能が「◯」か「×」かという項目があります。
これはDTMにとっては、ないといけないものなのかが悩む人もいると思います。

今回は「スタンドアローン」をわかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。

スタンドアローン」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!

スタンドアローンとは?

スタンドアローン(stand alone)とは、ネットワークや他の機器に接続しないで、その機器が単独で動作することをいいます。

言葉には「孤立」「独り立ち」というような意味があります。

DTMでは特にプラグイン・ソフトに関係してくるワードで、音源ソフトエフェクターDAWプラグインとして立ち上げるのではなく、パソコンを使ってそのソフトだけで使用できるかどうかの機能を、スタンドアローンまたはスタンドアロンといいます。

プラグイン形式ソフトかそうでないかという意味では、プラグインの対義語になりますが、DTMソフトではプラグインでもスタンドアローンでもどちらでも使えるものはたくさんあります。
スタンドアローンで使えないソフトは、DAW上でプラグインとして使用することになります。

スタンドアローンの使い方

スタンドアローンは、基本的にエフェクト系のプラグインは機能しないものが多いですが、音源ソフトにはだいたいこの機能は付いています。
しかし、最近のエフェクト系のプラグインも、スタンドアローンで使えるものも増えてきています。

DAWのような作曲編集ソフトをわざわざ立ち上げなくても、アプリケーションから単体でソフトを起動して使用することができます。

ライブで使用

ライブで音源ソフトを鳴らしたい場合、DAWを立ち上げてつなぐと手間が増えてしまいます。
あと、フリーズしたりエラーが出たりのリスクはどうしても上がってしまいます。
それを考えると、ライブのようなパフォーマンスにはスタンドアローンの方が適しています。

作曲で使用

DTMerにはギターで作曲する人も多いと思います。
しかし、アコースティックギターではなくエレキギターで作曲がしたい場合、アンプを鳴らせない環境だとなかなか世界に入れなくて作曲イメージが作りにくいです。
そんなときはアンプシミュレーターをスタンドアローンで立ち上げれば、気軽にアンプサウンドで音が出せて、楽しく作曲ができます。

キーボード・サンプラー音源拡張に使用

昔はキーボードの音源は、Roland「INTEGRA-7」などの音源モジュールを利用して拡張していましたが、MIDIキーボードとパソコンがあれば、スタンドアローン機能のあるソフト音源が増えると、それは音源拡張になります。
PADなどのMIDIコントローラーがあれば、サンプル音源ソフトの追加でサンプラー、リズムマシンとして拡張していくことができます。

波形編集ソフトで使用

ノイズ処理やピッチ処理など、スタンドアローンで立ち上げて波形処理をしたものを用意しておけば、DAW上での波形管理など便利に作業を進めることができます。

スタンドアローンのメリット

どうせ作曲作業をするときにDAW上で編集するので、スタンドアローンの機能はいらないという人もいるかもしれません。
確かにDTMで作曲・編曲をする場合はDAWを使っての作業が多いと思うので、実際あまり使う機会のない人も多いです。

上記で書いたように、ライブや作曲に使用するメリットもありますが、「DAWを持っていない人」「DAWの必要がない人」には、ソフトさえあればパソコンで使えるというメリットも大きいと思います。

ま と め

ということでスタンドアローンのメリットをまとめると「作曲編集ソフト・DAWが必要なくて、気軽に使える」といったところです。

僕もDAWでの作業が多いのであまり使う機会がないですが、「ちょっと作曲しようかな」というときに、ギターやピアノを鳴らして作曲するときは、気軽で非常に便利です。

この機能が必要かどうか、プラグインをご購入の際にチェックしてみてください。

今回は「スタンドアローン」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム