こんにちは。マサツムです。
DTMの仕上がりで差がついてしまうマスタリングですが、この工程でミックスからどう調整すればプロのような仕上がりになるのか分からない人はたくさんいると思います。
総合マスタリング・ツールはたくさん出ていますが、不動の人気を誇るのがiZotopeのOzoneシリーズです。
初心者の方からプロの方まで活用できるとても優秀なツールです。
今回はそのシリーズの最新作、『Ozone 10』の進化、使ってみた感想を簡潔にまとめてみました。
『Ozone 10』まずはひとこと。
「Ozoneにこれが欲しかった」がたくさん追加!
『Ozone 10』の 特徴
- 必要なソフトがたくさん装備されたマスタリング最強ツール。
- 優秀なA.I.による自動アシスタント機能。
- 3年ぶりのバージョンアップでかなりの進化。
- iZotopeの看板人気シリーズ。
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使ってみた感想
今回紹介するのは、iZotopeの『Ozone 10』という総合マスタリング・ツールです。
Ozoneシリーズは、マスタリングに必要な「EQ」「コンプ」「マキシマイザー」などのプラグインがひとつにまとまっていて、とても心強い便利なツールです。
とても人気のシリーズで、僕は「8」から使っていて歴は浅いですが、「8」→「9」→「10」ととても良い進化を感じています。
3年ぶりに進化したOzone
Ozone 10を使用してみての感想は、同メーカーの「Neutron 4」の良いところを合体させたような印象でした。
進化の感想を箇条書きにすると
- さらに使いやすく簡易的にも調整できるようになった
- より細かいところまで調整可能になった
- 音圧が上げやすくなった
大きく分けるとこんな感じの印象を受けました。
早速ですが、「10」を使ってみて印象的だったところを書いていきます!
A.I.アシスタントの音圧の上がり方がすごい!
単純に音圧が上がることが良いというわけではないですが、「8」「9」とA.I.自動処理を行い比べてみると、音圧の上がり方が大きかったです。
試した楽曲がロック調の曲だったので、少々ドンシャリを強調されていてものすごく音圧が上がって聴こえたというところもあります。
始めに聴き比べた時はあまりの違いにびっくりしましたが、少々過激に演出されたかなとも思いました。
『Stabilizer』は嬉しい追加ツール!
このプラグインの追加は嬉しいです。
最近この手のインテリジェントEQがいろんなメーカーから出てます。
効果はというと、自動で周波数の出過ぎたところや足りないところを検知して、コントロールして楽曲を安定させてくれる優れものです。
今まではGullfossを使って周波数帯域を調整し、Ozoneと併用していましたが、今回『Stabilizer Module』はかなり心強い追加ツールになりました。
単体でも使えるので、各トラックにも使用できてとてもワクワクしています。
『Impact』も嬉しい追加ツール!
「Impact」もリズムの聴かせ方に重要なアイテムです。
周波数別に分かれていて、ダイナミクスを補正してくれます。
パンチのある動きや逆になじませるようなコントロールもできます。
「アタックに敏感に反応してくれるマルチバンド・コンプ」あるいは「マルチバンドのトランジェント・シェイパー」のような感覚のものと思っていただければ良いです。
良い調整には楽器の特性を知らないと、なかなかむずかしくて少々知識が必要ですが、こちらのエディットは目で見て分かりやすいので調整もやりやすいです。
大好きな「Imager」も進化!
「Imager」で調整すると、音像の聴こえ方、広がり方の効果が分かりやすくとても便利です。
モノラルにした時にどうしても奥に引っ込んでしまう成分を補正してくれる「Recover Sides」が加わり、補正後も安定感を調整できます。
今回から「Imager」もA.I.自動処理してくれすので、そこも嬉しいポイントです。
僕はステレオ・イメージャーを使うと、どうしても高域を広げて歌を聴きやすくしたくなるのですが、A.I.が設定するとステレオとモノラルをバランスよくまとめるような設定でした。
こちらは好みがあるかもしれませんが、いろいろと考えさせられました。
『Master Assistant』後のエディットが便利!
『Master Assistant』では、A.I.分析後にこちらのエディット画面になります。
「EQ」「Stabilizer」「Tone Match」「Width Match」「Dynamics Match」この辺りを感覚で大まかに調整できるようになりました。
これで初心者の方も簡単にイメージに近づけやすくなったと思います。
自動処理後のプラグインも、今回から「Stabilizer」「Impact」「Imager」が加わってきたので、音調整の印象はこれまでと比べてかなり変わってくると思います。
Maximizerの『Soft Clip』がお気に入り!
今回は音圧上げに欠かせない「Maximizer」のツールに「Soft Clip」という機能が付きました。
大きな音圧に軽くサチュレーションがかかり、過度なクリッピングを防ぎながら音圧を稼ぐことができます。
「L」(Light)で軽くかかる設定にするだけで音圧が上がっても心地よく馴染んでくれて、僕は気に入っています。
今回のバージョンアップでの注意点
上記で紹介したように、今回のバージョンアップで追加されたツールはとても便利ですが、マスタリングを追い込むにはやはり知識と技術がいると思います。
「Stabilizer」「Impact」この辺の調整は調整すると、ミックスのバランスが崩れる可能性が大いにあります。
ソロボタンで単体での音確認と全体に混ざった時のバランスをうまく調整できるように少し慣れが必要です。
グレードは絶対に「Advanced」がオススメ!
Ozoneには「Elements」「Standard」「Advanced」と価格の違うグレードが用意されていますが、このOzoneにかぎっては絶対に最上位の「Advanced」がオススメです。
今回新たに追加された「Stabilizer」「Impact」も「Advanced」しかありませんし、ほかにも「Advanced」にしかついていないとても便利なプラグインがたくさんあります。
価格は倍近く違いますが、Ozoneひとつ持っているとかなりDTMの知識も技術も広がるので、長くDTMerを続けようと思っている人なら先行投資で「Advanced」が◎です。
ココが好き!
A.I.がかなり優秀!
新たな追加ツールがいいところをついている!
複雑にではなく、分かりやすく選択肢が増えた!
気になった点…
少し大げさな設定になることもあるので、A.I.の処理だけに頼りすぎてはいけないかもしれません…。
こんな方にオススメ!
- マスタリングのやり方が分からない人
- 便利なプラグインがたくさん欲しい人
- iZotopeが好きな人
『Ozone 10』 まとめ
まとめとしては
といったところでしょうか!
A.I.が2mixに、より良い「EQ」「コンプ」「音圧の上げ方」を教えてくれます。
今まではマスタリングで少し落ち着いたような楽曲から全般的には「Ozone 9」を使い、メタルやハードなロック、パンチのあるポップスには「Ozone 8」をと使い分けていましたが、今回の「Ozone 10」では「Tone Match」のところでジャンルを選択すればうまく順応できるかなと思います。
個人的に「9」の質感も大好きですが、Ozoneシリーズを持っていない人はもちろん、Ozoneユーザーにも今回の最新版はオススメできます。
しかし、やはりミックスの時点で良くないとOzoneを使ってもプロのような音源にはならないので、そこはご理解しておいてください。
良いミックスバランスの状態のものに使用すると、さらに聴きやすいEQや音圧を補正してくれるという考えで使用すると良いと思います。
今回は、iZotope「Ozone 10」の新しい機能の特徴や魅力を中心に簡潔にまとめてみました!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
マサツム
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