こんにちは。マサツムです。
現代の音楽でパンニングがない音楽はほとんどありません。
さまざまな楽器が右左2つのスピーカーから鳴っています。
今回は「パンニング」を、わかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「パンニング」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
パンニングとは?
パンニング(Panning)とは、ステレオの音源の中で音を右と左に配置、または変化させることをいいます。
一般的にはPAN(パン)と略され、日本語では「定位」といいます。
左右のスピーカーの音量を反比例に変化させることによって、右から聞こえたり、左から聞こえたり、真ん中から聞こえたりと、変えることができます。
楽曲の中で各楽器の音を左右いっぱいに並べることによって、曲に広がりを与えることができます。
そしてたくさんの楽器一つ一つが聴こえやすくなります。
パンニングはステレオ音源によってできることで、モノラル音源にはパンニングはありません。
DAWでのPAN設定
ミキサーには音を調整するフェーダーやつまみがたくさんあります。
などが付いています。
LRに振れ調整できるこのつまみを「パンポット」といいます。
12時をセンターに、Rをいっぱいに5時あたりまで、Lをいっぱいに7時あたりまで回すことができます。
「PANを3時あたりに」「PANを10時あたりに」のように時間で伝えあったりします。
ミックスには必須のパンニング
ミックスする際は各楽器がかぶらないようにうまくバランスを取り、パンニングをフルに使います。
特に歌とかぶる帯域の楽器は左右に振って、センターに歌の空間を作らないといけません。
ドラム一つの楽器においても各パーツでドラムセットの配置が伝わるようなパンニングが必要です。
ほかにもギターは位相を使って思いっきり左右に振って広がりをつけたり、ミックスで良いバランスを作るには、PANを駆使しなくてはなりません。
パンニングのプラグイン
DAWのミキサーエディットにもパンポットはもちろんあります。
それなのにわざわざパンニングのプラグインなんて必要ないんじゃないかと思う人はたくさんいると思いますが、プラグインでのパンニングはとてもおすすめします。
パンニング用のプラグインでは単純に音を左右に振るのではなく、ステレオイメージ(音像)を使って広がりのある、厚みのあるパンニングが可能になります。
高い周波数だけ右にしたり、位相を使ってR100以上のところから聴こえるような設定もできます。
ほかにもオートでパンニングを動かせたり、パンニングによるクリッピングを防ぐ機能だったり、ここまではミキサーのパンニングではできません。
PanMan(SoundToys)
空間系のエフェクトなど、とても面白く使いやすいプラグインが揃っている「SoundToys」のプラグイン。
いろんな機能が付いていて、パンニングプラグインが欲しかったら間違いないです。
Pan Konb(Boz Digital Labs)
シンプルで扱いやすく、コスパ最高。
とりあえずパンニングプラグインが欲しかったら損はないです。
Cyclic Panner(A.O.M.)
とても高品質なプラグインを作る「A.O.M.」のパンニング用プラグイン。
こちらもシンプルでわかりやすいです。
MondoMod(waves)
上記のようなパンニング専用といった感じのプラグインではないですが、LFOの特性を使って周波数や音量、パンニングを変化させることのできるプラグインです。
ま と め
ミキサーを初めて触る人は、まずフェーダーを触って音量の変化させて、そしてパンポットで音を左右に動かして、みんな少し感動します。
音が「右から聴こえる」「左から聴こえる」ということは、誰にでもわかりやすい音の変化です。
それだけにミックスでは、PANを有効的に使っていきたいです。
今回は「パンニング」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム