こんにちは。マサツムです。
今回はプリアンプ・プラグイン、wavesの『Kramer HLS Channel』の使ってみた感想を、わかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
まずはひとこと。
シンプルなのに分かりにくい、だけど頼りになる!
特 徴
- ミキシングコンソール「Helios」のモデリング・プラグイン。
- wavesおなじみのエディ・クレイマー監修のプラグイン。
- アナログの質感を加えるプリアンプ。
使ってみた感想
今回紹介するのは、wavesの『Kramer HLS Channel』というプラグインです。
70年代のロックサウンドをたくさん作ったオリンピックスタジオの、伝説のミキシングコンソール「Helios」をモデリングしたプラグインです。
wavesではおなじみのエンジニアの巨匠エディ・クレイマー監修のプラグインで、当時のサウンドを再現してくれるありがたいツールです。
ですが、このプラグインがなかなかクセがあって、あまり使っていないという人がたくさんいますが、Kramer HLS Channelの良さを知ると、全トラックに挿したくなるようなプラグインでもあります。
調整の手の届かない周波数もあるので、音を調整するためのEQというより、味付けのためのEQとして扱うとすごく効果を発揮するプラグインです。
気になる周波数はほかのEQと重ねて使うと良いと思います。
1073系のようなギラギラした感じにはならないかもしれませんが、心地よいカッコいいロックサウンドで個人的には大好きです。
ベースやギター、特にギターには相性抜群だと思います。
使い方
❶・・・ マイク録音かライン録音の切り替えスイッチです。
❷・・・「PREAMP」上げるとサチュレーションが加わっていき、音が太くなります。
効果があまり激しくないですが、このパラメーターは音量が一定で調整できるので、バランスが取りやすいです。
❸・・・「10KHz」名前の通り、固定された10KHzの高域の成分をブースト、カットできます。
強くブーストしても、気持ちの良いハイになってくれます。
❹ ❺ ❻・・・「MID」中域を調整します。
700Hz〜6KHzの範囲の中から ❺ で狙う周波数を設定して、❻ でブースト方向「PK」かカット方向「TR」を決めます。
上記で決めた設定の効果量を、❹ で調整します。
Qは固定ですが、中低域をカットすると少しハイが持ち上がるような感覚でクセがあり、調整が少々むずかしいですが、このプラグインはここの設定がポイントになると思います。
中域のアナログの質感が気持ちいいです。
❼ ❽・・・「BASS」この設定も思ったところに手が届かないような操作でなかなかむずかしいです。
しかし、この低域もすごく気持ちの良いローを作ってくれます。
❽ の設定は3時方向の「0」から上と下で効果が違います。
「0」より下が、50Hz以下をシェルフで「-3〜15dB」のローカットの設定ができます。
「0」より上が、「60〜400Hz」の周波数を設定して、❼ でブースト量を調整します。
❾・・・「EQ CUT」EQの効果を無効にして、プリアンプだけの効果に切り替えられます。
❿・・・ 位相の反転ができます。
⓫・・・「METER」VUメーターを入力信号か出力信号に切り替えることができます。
⓬ ⓭・・・「NOISE」「ANALOG」wavesのプラグインおなじみのアナログノイズに、実機のノイズをシミュレートしたノイズを「ORIG」に切り替えると付加することができます。
⓮・・・「INPUT」「OUTPUT」入力信号と出力信号の調整ができます。
アウトプットにはトリムも付いています。
ココが好き!
プリアンプの質感が絶妙!
ギターが聴きやすく、カッコよくなる!
GUIがカッコいい!
気になった点…
低域の音調整をローカットと分けてほしかった…。
こんな方にオススメ!
- アナログサウンドが好きな人
- 70年代バンドサウンドが好きな人
- エディ・クレイマーが好きな人
ま と め
いかがでしたでしょうか?
まとめとしては「古き良き、心地よい、カッコいい、ロックサウンドを作れるプラグイン」といったところでしょうか?
僕はこのサチュレーション感が気持ちよくて好きです。
全トラックにかけて、コンプも同シリーズの「Kramer PIE Compressor」を使って、あの時代の音質に統一してミックスするのも面白いです!
今回は、「Kramer HLS Channel」を簡潔(かんけつ)に魅力をまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム