こんにちは。マサツムです。
今回はチューブコンプレッサー、 wavesの『Abbey Road RS124』の使ってみた感想を、わかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
まずはひとこと。
思った通り、かっこいい音に!
特 徴
- wavesの人気バンドル、Abbey Road Collectionのチューブ・コンプレッサー。
- アビーロードスタジオで使用されていた、RS124のエミュレート。
使ってみた感想
wavesのバンドルの中で、品質が良くとても人気のある「Abbey Road Collection」。
このシリーズの特徴は、名前からわかるようにアビーロードスタジオで使用されていた機材を、忠実に再現したプラグインのバンドルです。
ひとつひとつ、どのプラグインも良くて、僕も大好きなバンドルです。
そして今回紹介するプラグインが、そのシリーズに新しく追加されたコンプレッサーの「Abbey Road RS124」です。
僕は実際に実機を見たことはありませんが、「いつか見てみたい」「聴いてみたい」と思っていた機材です。
60〜70年代のロックを支えてきた伝説のコンプです。
ビートルズやピンクフロイドの音をたくさん作ってきたコンプということで、購入しないわけにはいきません。
本物の実機との比較ができませんが、使い方と僕なりの感想を紹介します。
使い方
モノラルのトラックに立ち上げると1台、ステレオのトラックだと2台のコンプが立ち上がります。
一般的なよくあるコンプのツマミやパラメーターとは少し違い、あるものやないものがあります。
アタックが固定というのが特徴的です。
❶ ・・・「COLLAPSE」と書いてある札をクリックすると下の黒いラックが閉じて無くなり、文字が「EXPAND」に変わります。右の❶ のボタンでも同様のアクションになります。
❷ ・・・「AUTO HOLD」のオンオフを切り替えます。使用すると、入力信号がない時でもコンプレッションされている状態になります。オンにするとランプが点灯して、音がない時にランプが点滅に変わりますが、少しの隙間でもAUTO HOLDが反応するのに対して、ランプの点滅がわかりにくいです。音の効果はHOLDになったところからの入力音が、遅いリリースで入ってくるのでアタックが緩やかなコンプのようになりますが、少し使い勝手がわかりませんでした。ドラムのルーム感に使ったりやアタックノイズの回避など、もしかしたら効果的な設定、使い方があるのかもしれません。
❸ ・・・「RECOVERY」一般的なリリースと効果は同じです。
❹ ・・・「INPUT CONTROL」入力信号の調整です。1176系のようにインプットをあげて、固定されているスレッショルドのしきい値にぶつけていきます。
❺ ・・・「OUTPUT ATTENUATOR(dB)」出力の調整をします。
❻ ・・・「SUPER FUSE」左のランプ、右のスイッチどちらをクリックしてもオンオフができます。オンにするとランプがついて音が過激になり、サチュレーション効果が付加されます。その時はリリースも触れなくなり固定になります。このボタンがこのコンプのポイントだと思います。
❼ ・・・メーターを「インプット」「ゲインリダクション」「アウトプット」に切り替えることができます。
❽・・・「UNIT TYPE」コンプのタイプを切り替えることができます。「STUDIO」と「CUTTER」の2つのタイプに切り替えることができます。「STUDIO」はアタックが速めでアグレッシブなサウンドになります。単体のソロトラックに向いています。「CUTTER」は本体の色が少し変わって、コンプのアタックが遅くなり音質が結構変わります。バスやマスターのトラックに向いています。
❾ ・・・「SC HP」サイドチェイン、ハイパスフィルターです。ドラムバスなど低音に引っかかる時はこれを使います。
❿ ・・・「MIX」DRY/WETです。原音とのパラレルコンプを調整できます。
⓫ ・・・リンクの解除切り替えです。リンクを外すと「SC HP」と「MIX」のLRを個別に調整できます。
⓬ ・・・「MONITOR」2mixの「ステレオ」「モノラル」から「L」「R」「MID」「SIDE」がソロで聴けてとても便利です。MS処理にもありがたいです。
⓭ ・・・「COMP TYPE」コンプのタイプをステレオとリンクを外した個別調整とMSのタイプに切り替えられます。
感想
とりあえず、「ドラム」「ベース」「ギター」「ボーカル」にかけながら使い方を見ていきました。
ドラムバスに使っても気持ちの良い音が作れたし、パーツ単体でもスネアにかかる感触は気持ちよかったです。
サチュレーションの感じがとても好みでした。
ベースもジャンルを選ぶかもしれませんが、バンドサウンドにはかなり使えると思いました。
ギターはロックなサウンドであれば、クリーンも歪みもとてもすごく良いですが、特にクリーンギターはものすごく良かったです!
深みと透明感がプラスされ、とてもリッチなギターになり、しばらくバンドサウンドならこのコンプを使います。
ボーカルはかけすぎないように、上手く使うと抜けが良くなり効果的でした。
普通のコンプでも同じことが言えますが‥。
どんな楽器にも僕は好みの音で、これからも積極的に使っていこうと思えるコンプでした。
特にベース、ギターは本当にかっこいい音になります!
「SUPER FUSE」モードではアグレッシブな音作りにとても効果的なので、持っていても面白いプラグインだと思います。
パンチのあるドラム作りなら、同じくwaves、Abbey Road Collectionの「EMI TG12345」も良いかもしれません。
ココが好き!
好みのコンプの音!
どの楽器にもロックの雰囲気が作れる!
GUIがカッコイイ!
気になった点…
まだ使い慣れていないのもありますが、細かい設定が少しむずかしいです…。
こんな方にオススメ!
- 60〜70年代ロックが好きな人
- いろんなコンプのタイプを試したい人
ま と め
まとめとしては「伝説の名機を楽しむプラグイン」といったところでしょうか?
とにかく作っていて嬉しくなる機材です。
古い機材のシミュレートプラグインですが、定番機材としてまったく問題なく現在の音楽で使えると思います!
今回は、「Abbey Road RS124」を簡潔(かんけつ)に魅力をまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム