DTMの進化がよく分かるのは、ソフト音源の「音質」「リアルさ」だと思います。
作業効率アップの進化もすごいところではありますが、やはり昔と比べるとソフト音源の進化には、DTMの魅力が詰まっていると思います。
今回は、「ソフト音源」をわかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「ソフト音源」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
ソフト音源とは?
ソフト音源(Soft Sound Source)とは、パソコン内で扱うことができる、プログラムされたソフトウェアの音源のことをいいます。
電子回路などを使う物理的なアウトボードの機材は「ハードウェア」、その対比語にプログラムで作られた「ソフトウェア」があり、ソフトウェア音源ともいいます。
DTMを行う上でソフト音源は大きな存在で、レコーディングが困難な楽器も、ソフト音源を使うとDAW上で簡単に扱うことができます。
ソフト音源の知識を上げることは、DTMをとても有利に進めることができる要因になります。
特にキーボードのレコーディングには、サンプリング音源やシンセサイザーといったソフト音源は、長い間重宝され続けています。
昔は生楽器は、ソフト音源ではなかなか再現しきれないところがありましたが、ドラムやベースのソフト音源もかなりリアルになってきているので、これらの楽器を録音ではなくソフト音源で作るDTMerもどんどん増えてきています。
ボーカルのソフト音源として、「ボーカロイド」というソフトは音楽ジャンルができるほど人気があり、いろんなキャラクターが存在します。
楽器別ソフト音源
現在のDTMではソフト音源になっていない楽器の方が探すのがむずかしいくらい、世界中の様々な楽器がソフト音源になっています。
その中でも作曲で重要な楽器の有名なソフト音源を紹介します。
生ドラム音源
生ドラムをレコーディングしようと思うと、ドラムセットの録音できるブースはもちろん、マイクのセッティングも技術が必要となり、簡単に録音できるものではありません。
そういった理由から、最近では生ドラムもリアルなものがたくさん出ているということもあって、ソフト音源の使用がとても増えています。
人気の生ドラム音源
- 『Superior Drummer 3』/TOONTRACK
- 『BFD3』/FXPANSION
- 『Addictive Drums 2』/XLN Audio
- 『MODO DRUM』/IK MULTIMEDIA
ベース音源
ベースはソフト音源で細かいニュアンスを作るのはむずかしいですが、安定した演奏を表現できてミックスも扱いやすいので、DTM楽曲制作には便利なアイテムです。
人気のベース音源
エレキギター音源
リアル感を出すのがむずかしい楽器ですが、リフやバッキングなら本物のサウンドに近い表現ができます。
ギターを弾けない人にはありがたい音源です。
人気のエレキギター音源
- 『ELECTRI6ITY』/VIR2
- 『SC Electric Guitar』/PROMINY
- 『IRON 2』/UJAM
リンク
アコースティックギター音源
アコギは録音や演奏もテクニックが必要になってくるので、なかなか楽曲に合う演奏を録音するのはむずかしいです。
その点アコギのソフト音源は、ミックスでも扱いやすいし、楽曲の中に混ぜるには充分存在感を作ることができます。
人気のアコースティックギター音源
- 『AMPLE GUITAR T III』/AMPLE SOUND
- 『REAL GUITAR 5』/MUSIC LAB
- 『Hummingbird』/PROMINY
ピアノ音源
ピアノ音源はいろんなメーカーからたくさん出ています。
同じグランドピアノでも、楽曲のジャンルによって合う合わないがあるので、ピアノ音源はたくさん持つ人が多いです。
グランドピアノ以外の音色も入っているものが多く、アップライトピアノやエレピのようなほかの鍵盤楽器も楽曲制作には重宝します。
人気のピアノ音源
- 『Keyscape』/SPECTRASONICS
- 『Addictive Keys』/XLN AUDIO
- 『Ivory II』/SYNTHOGY
シンセサイザー音源
シンセ音源は古くからたくさんのソフト音源があります。
シンセの中にも「減算方式」「加算方式」「FM音源」「ウェーブテーブル」などいろんな種類があり、それぞれのソフト音源があります。
サンプルからのプレイバック方式のものや、アナログシンセのモデリング音源も人気です。
人気のシンセ音源
- 「Omnisphere」/Spectrasonics
- 『Nexus』/reFX
- 『Syntronik Deluxe』/IK Multimedia
- 『V Collection』/ARTURIA
ストリングス・ブラス音源
ストリングスやブラス音源は、DAW付属の音源ではリアルなものは表現しづらいです。
専用のソフト音源は高値のものが多いですが、取り入れると楽曲がかなりレベルアップします。
ロック、ポップスのアレンジには重要なので、それぞれ良いものをひとつは持っておきたいです。
人気のストリングス・ブラス音源
- 『SPITFIRE CHAMBER STRINGS』/SPITFIRE AUDIO
- 『CHRIS HEIN HORNS PRO COMPLETE』/BEST SERVICE
- 『Miroslav Philharmonik』/IK MULTIMEDIA
- 『Orchestral Suite』/UVI
ボーカル音源(ボーカロイド)
声のソフト音源はどうしても機械っぽくなってしまいますが、ウーアー系のコーラスはアレンジで必要な場面がよくあります。
ボーカロイドも、今ではいろんなキャラクターが出ています。
人気のボーカル音源
- 『SHEVANNAI』/BEST SERVICE
- 『初音ミク』『巡音ルカ』/CRYPTON
- 『結月ゆかり』『歌愛ユキ』/AHS
マルチ音源バンドル
ソフト音源の総合バンドルは、世界中のいろいろな楽器やシンセサイザーの音源がたくさんまとまっています。
上記にあげた音源「ドラム」「ベース」「ギター」「ピアノ」といった基本的な楽器もしっかり入っているのでDTMを始めたばかりの人は、とても重宝します。
「リズムマシン」「サンプラー」なども、たくさん用意されていることが多く、とても便利です。
困った時には頼りになるので、DTMerなら絶対にひとつは持っておいた方が良いアイテムです。
人気の総合音源バンドル
- 「KOMPLETE 13」/Native Instruments
- 「SampleTank 4」/IK MULTIMEDIA
- 『HALion 6』/STEINBERG
ま と め
DTMのレベルを上げていくためには、少しずつでも増やしていきたくなるソフト音源。
良いものをあげるとキリがないくらいたくさんありますが、まずは自分の作りたい楽曲のジャンルに必要なものは何かというところを補強していくのが良いと思います。
生演奏を追求するために付属のソフトからレベルアップするためには、まず「ドラム」「アコギ」「ブラス」このあたりを購入するのがおすすめです。
もちろんジャンルによりますが、このあたりの専用ソフト音源は楽曲の音質を一段階良くしてくれます。
今回は「ソフト音源」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム