こんにちは。マサツムです。
「ミックス」というのはDTMの作業の核になる作業です。
ミュージシャンは曲を作り、レコーディングをしてリスナーに楽曲を届けます。
ミュージシャンがアイデアをたくさん出して、それをより良く聴かせる為には最高のミックスが必要になります。
今回は「ミックス」を誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「ミックス」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
ミックスとは?
ミックス(mix) とは、レコーディングで録音したトラック(楽器などの音)をそれぞれ適切な音量、好みのサウンドにしながらバランスを取っていく作業です。
「ミックスダウン」「トラックダウン」「ミキシング」という呼び方もあります。
楽曲の良し悪しを決める重要な作業工程です。
マスタリングとの違いに困惑する人も多いですが、基本的にマスタリング前のバランスの良い状態に持っていく作業をミックスと言います。
ミックスで立体感
楽曲は最終的にスピーカーのLRから音が出力されることを想定して図1のように左右、前後に音を配置させて立体感を作っていきます。
PANで左右にバランス良く振って、リバーブや音量で前後の奥行き感を出していきます。
ミックスで重要なのは、何を聴かせたいかという意思が伝わるミックスを心がけることが大切です。
歌ものの場合は歌を中心に、バックの楽曲が盛り立てるようなミックスが好ましいです。
人が聴きやすいバランスを追求すると、周波数の音の出力の割合を図2のようなバランスで取ると良いです。
人の耳で聴こえる周波数が個人差はありますが、約20Hz〜20000Hz(20kHz)と言われています。
低音がドシッと支えて、耳に入りやすい高音はあまりケンカしないように少なめに乗っている、これが聴きやすいバランスです。
ミックスのコツ
いい曲を作ってもミックス次第で曲の良さが半減してしまうことはよくあります。
楽器それぞれが「俺が俺が」ではなく、日本人の精神のように譲り合うミックスができれば、とても聴きやすい楽曲になると思います。
もちろん楽曲によっては考え方が変わるかもしれません。
ミックスはさまざまなエフェクターにを使って聴きやすくしたり、なってきます。
- 「イコライザー」・・・基本は各トラック(楽器)の音のいらない周波数を削っていく。おいしい成分を足しても良い。
- 「コンプレッサー」・・・聴きやすくするように音量の乱れを整える。潰れすぎると埋もれてしまうのでより良い調整が必要。
- 「リバーブ」・・・音と音の接点を馴染(なじ)ませて空間を作り、音に厚み、響きを付ける。
- 「サチュレーター」・・・歪みによる倍音不可で暖かなサウンドの味付けができます。
- 「エンハンサー/エキサイター」・・・倍音を作り出し、抜けのいい音や存在感のある音を作ることができます。。
他にもミックスを良くしてくれるエフェクターはたくさんあります。
これらの機材を使って良いミックスをしようと思うと、かなりの知識と経験が必要です。
そのためにレコーディング・エンジニアという特別な技術を持った職人がいるということです。
ミックスの思い出
今までたくさんの有名なエンジニアさんにレコーディングしてもらってきました。
ミックスはエンジニアさんによって、かなり個性が変わり、「アーディスト寄り」な方と「職人寄り」の方に分かれます。
どちらも素晴らしい仕事をしてくれますが「アーディスト寄り」なエンジニアさんは、「この人に頼んだら面白い形にしてくれる」という良さがあり、「職人さん寄り」のエンジニアさんは「この人に頼んだら僕らのイメージをそのまま綺麗に表現してくれる」という良さがありました。
僕がお世話になったエンジニアさんは「アーディスト寄り」な方が多かったです。
ま と め
「耳が悪いからミックスができない」という人がいますが、経験があるからその音が聴こえるのであって、耳の良し悪しで音が聴こえる聴こえないというわけではありません。
明治時代に日本人が海賊船を見たことないから海賊船が目で見えないという有名な話と一緒です。
作曲編曲にとってミックスはとても重要なことですが、楽器を弾くように楽しい作業です。
突き詰めればとんでもない知識量が必要ですが、ミックスが苦手な人も、人目を気にせずどんどん楽しく作っていけば、必ず個性的で良いミックスができるようになると思います!
今回は「ミックス」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム