ボカロではなく人が歌っているのに、何だか「ケロケロ」っと機械的に感じる歌があります。
オシャレに聴こえて、一度は自分の声でやってみたいと思ったことのある人も多いはず。
今回は「ケロケロボイス」をわかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「ケロケロボイス」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
ケロケロボイスとは?
ケロケロボイス(Kero Kero Voice)とは、オートチューンやピッチ補正ソフトを使って、効果を過激にかけて変化させた声のことをいいます。
特に声が移り変わる瞬間に、声が「ケロ」という効果になるのでケロケロボイスと呼ばれています。
機械の声ような加工ですが、いわゆるロボットボイスのようなボコーダーを使って作る声とは違います。
ケロケロボイスは普通に人が歌っているように聴こえますが、たまにロボットのような声がチラチラ聴こえ、全体的に機械のようなクールな印象になるのが特徴です。
「テクノボイス」という人もいますが、テクノボイスはケロケロボイスも含め、エフェクターで声を変化させた他の効果も指すので、同じ意味ではありません。
レコーディングでのやり取りの中では「ケロらせる」という使い方もします。
ケロケロボイスの作り方
一般的にはオートチューンやピッチ補正ソフトを使って作ります。
ライブで使用する場合はオートチューンを使いますが、DTMではメロダインのようなピッチ補正ソフトでも代用できます。
オートチューンとは?
オートチューンは、設定した音程に自動で四捨五入してくれるエフェクターです。
使用しない音をミュートしたりスケールを設定すれば、少々音が外れても、曲にピッタリの音程になります。
ピッチによるビブラートなども強制されるので、機械のようなニュアンスになります。
ボーカルに使用されることがほとんどですが、もちろんギターなどの楽器にも使用できます。
DTMでケロケロボイスを効果的に作る方法
オートチューンとピッチ補正ソフトどちらも使用すれば、イメージにあったケロケロボイスを作ることができます。
まずはオートチューンをイメージにあった設定にします。
プラグインのルーティングを「ピッチ補正ソフト」 → 「オートチューン」の順番にセットして、ピッチ補正ソフトでしゃくりを強めるとケロり具合が変わってきます。
聴いて確認しながら、ケロりたい箇所のしゃくり調整をすれば求めていたサウンドになると思います。
有名なケロケロボイス曲
ケロケロボイスが出始めたのは、1990年代後半あたりです。
なかでも圧倒的に世の中に広めたアーティストは「ダフト・パンク」だと思います。
影響を与えた曲といえば、シェールの「Believe」が有名です。
J-Popでも「Perfume」「SEKAI NO OWARI」など、使用しているアーティストもたくさんいます。
『One More Time』/Daft Punk(ダフト・パンク)
『Believe』/Cher(シェール)
『スターライトパレード』/SEKAI NO OWARI
『ポリリズム』/Perfume
ま と め
ボコーダーやケロケロボイスのような加工は、少々音痴に歌っても成立するので楽しく遊べます。
ボコーダーはASIMOのような完全ロボットで、ケロケロボイスはターミネーターのような人間のように見えるけど、実はロボットのようなイメージでしょうか?
現在はDTMの普及でケロケロボイスを使用している人がたくさんいますが、いつか「あの時代はみんなケロケロしていたなぁ」という時代が来るんじゃないかと思ってしまいます。
今回は「ケロケロボイス」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム