DTM音楽用語辞典177「ダブリング」とは?

こんにちは。マサツムです。

レコーディングは、長い歴史の中でマイクの録り方であったり、テープの加工であったり、トラックの重ね方であったり、いろんな手法を使って楽曲を楽しく、カッコよく、そして聴きやすくしてきました。

昔から使われてきた、こういった手法は現代の楽曲にも、もちろん効果的に聴かせることができます。

今回は「ダブリング」を、わかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。

ダブリング」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!

ダブリングとは?

ダブリング(Doubling)とは、2つ以上の同じフレーズ同じ音色の音を重ねて聴かせる手法のことをいいます。

2つを重ねることによって、演奏の微妙なズレがコーラスのような効果を作り、独特な存在感になります。
コーラスのようなといっても正確には違っていて、ダブリングによる効果は唯一無二の効果になります。

かなり昔からたくさんのアーティストが使ってきた手法です。

ダブルトラッキング」とも呼ばれ、現場ではみなさん「ダブらせる」という使い方をします。

ボーカルに効果的

ダブリングといえば、一番使われるのがボーカルです。

同じボーカリストが同じフレーズを2回歌って録音することによって、ダブリングは作られます。
ダブらせることにより独特な存在感になってが前に出てきます。

ダブリングがよく使われる箇所

上記で書いたように、独特な存在感になって歌が前に出て来るので、サビの歌を強くするために使う場合がよくあります。
特に声の細い人や、歌い慣れていない表現力のないボーカリストにはメリハリが出てとても効果的です。

あとは、「Uh」「Ah」系のバックコーラスを入れる時、ダブらせてうっすら入れると幻想的な空気感で埋まってくれます。

ギターにも効果的

歌と同じような条件でギターもダブリング効果を使うことがよくあります。
音が強くなるので、ギターの音もポイントで効果的に使えます。

ダブリングのデメリット

効果は抜群ですが、やはりデメリットもあります。
ダブルことによって、少し機械的な声質になり、ニュアンスやダイナミクスが消えてしまい、生々しさがなくなります。

あとは、単純に倍以上歌わないといけないので時間も取られてしまいます。

位相チェックも気にしなくてはいけません。

ダブリング製造機材「ADT」

ひとつの原音からダブリング効果をつけてくれる便利な機材があります。

すごく昔に作られた機材ですが、ジョン・レノンの「同じ歌を2回も歌いたくない」というわがままから作られたのが、ADT(Automatic Double Tracking)という機材です。

昔からダブリングは積極的に使われていたので、これは当時画期的な機材だったと思います。

ADTをプラグイン化

そして「ADT」を初めてプラグイン化したのが、wavesのReel ADTです。

規則的なダブりからランダムな人間味のあるダブリングまで、好みの効果に調整できるので、使いこなせるととても良いプラグインです。

waves『Reel ADT』唯一無二のダブリング・プラグイン! 使ってみた・使い方レビュー

ま と め

ダブリングを経験したことがない方は、歌を録る時に同じことを2回歌うだけで良いので、ぜひ試してみると良いと思います。
効果がわかるとガンガン使いたくなります。

僕もプロボーカリストの活動をしていた時は、プロデューサーに「念のためここはダブらせておこう」といって、一曲の中にたくさんメインやコーラスのダブりを録らされて「時間がもったいないなぁ」とは思っていました。
しかし、効果は抜群なので保険でとっておきたいという気持ちは非常にわかります。

今回は「ダブリング」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム