waves『Reel ADT』唯一無二のダブリング・プラグイン! 使ってみた・使い方レビュー

こんにちは。マサツムです。

今回はダブルトラッキング・プラグインwavesの『Reel ADTの使ってみた感想を、わかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!

Reel ADT_使い方レビュー

まずはひとこと。

ダブりの効果を完全に再現してくれる!

特 徴

  • アビーロードスタジオのADTを初めて再現したプラグイン。
  • wavesの「Abbey Road Collection」の中に入っているプラグインのひとつ。

使ってみた感想

今回紹介するのは、wavesReel ADTというプラグインです。

ギターなど、ダブリングレコーディングが主流になっていた時代に、ジョン・レノンの「同じ歌を2回も歌いたくない」というわがままから作られたADT(Automatic Double Tracking)。
それを初めてプラグイン化したのが「Reel ADT」です。

このプラグインは同じようなものがないのにもかかわらず、かなり使う場面があります。

効果はコーラスディレイで近いことはできますが、このプラグインはそれらよりダブリング効果に適した調整ができます。

DTMで本格的に楽曲制作を続けていくと、ギターをダブる場面に遭遇すると思います。
やはりダブりはとても効果的で、楽曲の完成度をグッと引き上げることがあります。

ジョン・レノンじゃないですが、確かに2回同じギターを録るのは面倒で時間を取られてしまい疲労度も溜まってしまいます。
ほかにも、レコーディング後にやっぱりダブれば良かったという時や、もっとダブらせれば良かったという時にも頼りになるプラグインです。
実際、メインの歌を1本しか用意できていない場合に、ダブりの効果を加えて欲しいと言われた時は確実にこれを使います。
あと、個人的によく使うのは、「Uh」「Ah」系のコーラスが入る時に、もっと厚みが欲しい時はこれでダブらせます。

このように、曲を完成系まで制作する人には、とてもとても需要があるプラグインです。

使い方

『Reel ADT』にはモノラル用とステレオ用と「Reel ADT 2V」に分かれていますが、「Reel ADT 2V」はパラメーターがたくさんあって混乱してしまうと思うので、一番シンプルなモノラル用で説明します。

Reel ADT_使い方レビュー

「SRC」これが原音の設定になります。
これを基準にダブリングの音を調整、設定していきます。

「ADT」ダブリングの音をどこに設定するかを決めます。
SRCより-20〜+20msecの間で、どのタイミングで鳴らすかを設定します。

「VARI SPD」ダブリングの音がどのように動いているかを目で確認できます。

「VARI SPEED」VARI SPDの動く範囲を設定します。

  VARI SPEEDの動きをオートメーションにする設定を「LATCH」か「TOUCH」どちらか設定します。

  原音にかかるサチュレーションを設定します。
真空管の暖かい質感の歪みが加わっていきます。

  原音の音量を調整します。

  ダブリングにかかるサチュレーションを設定します。
サチュレーションをかけると馴染みやすくなるという効果をつけることができます。

  ダブリングの音量を調整します。

LFO」ダブリング効果の動く大きさや、動き方を決めることができます。
動きによってできる、テープスピードのピッチの揺れも再現できていて、よりリアルにダブリングの効果を実感できます。
「Random」を使うと動き方に人間味が出ます。


ステレオ用になると「PAN」が追加され、原音とダブリングのパンニングができるようになります。
「Reel ADT 2V」になると、もうひとつダブリングの「ADT」が現れ、3声の効果をつけることができます。
基本的にパラメーターが増えるだけで、使い方は同じです。

ココが好き!

コーラスとは違った面白い効果をつけることができる!

ずっと愛され続ける安心のプラグイン!

気になった点…

慣れるまで操作がむずしいかも…。

こんな方にオススメ!

  • 歌をよく扱う人
  • アビーロードスタジオが好きな人
ま と め

まとめとしては「こんな便利なのに他に代用がないプラグイン」といったところでしょうか?

ダブりはすごく効果的な技法なので、アレンジを細かいところまで作る時は、使う場面がたくさんあります。

楽曲を作り込むDTMerは完全に、持っていた方が良いアイテムだと思います。

今回は、「Reel ADT」を簡潔(かんけつ)に魅力をまとめてみました!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム