こんにちは。マサツムです。
今回はコンボリューション・リバーブ、IK MultimediaのT-RackS 5『FAME Studio Reverb』の使ってみた感想を、わかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
『FAME Studio Reverb』まずはひとこと。
ルームリバーブがとても良い!
『FAME Studio Reverb』の 特徴
- アメリカ・アラバマ州マッスル・ショールズにある「Fame Studio」の2つのレコーディングスタジオを再現。
- 空間をシミュレートして残響音を作る、コンボリューション・リバーブ・プロセッサ。
- 簡単操作でリアルな残響音を生成。
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使ってみた感想
今回紹介するのはIK MultimediaのT-RackS 5『FAME Studio Reverb』という、アメリカ・アラバマ州マッスル・ショールズにある「Fame Studios」(フェイム・スタジオ)をシミュレートしたコンボリューション・リバーブ・プラグインです。
コンボリューション・リバーブとは、IRリバーブとも呼ばれ、普通のデジタルリバーブとは違い、空間をシミュレートして音に残響を加えていく方法のリバーブです。
DTMではよく出てくるリバーブです。
今回のプラグイン『FAME Studio Reverb』は、60年以上にわたり多くのヒット曲を作ったスタジオの、3つの「エコー・チェンバー」「ライブ・ルーム」「アイソレーション・ブース」「プレートリバーブ」を再現することができるツールになっています。
実際の「Fame Studios」は、Neve 8232を使用している「スタジオA」と、SSL 6056 Eを使用している「スタジオB」の2つスタジオがあり、このプラグインでもそれぞれ使用しているコンソールやマイクが再現されています。
実際に使ってみると
使ってみた感想は、「スタジオルームが生々しくて使える!」という感想です。
ここのスタジオで昔はよく一発録りレコーディングをしていたようで、その時の雰囲気が伝わってくるような、そんな質感です。
同メーカーに同じようなIRリバーブのT-RackS 5「Sunset Sound Studio Reverb 」というプラグインがありますが、これがまた良くて僕はすごく使っています。
2つを比べてみると、
- 「Sunset Sound Studio Reverb 」→ キレイなスタジオの響き
- 「FAME Studio Reverb」→ 暖かなスタジオの響き
こんな印象を受けました。
「FAME Studio Reverb」は、ブラスセクションなんかは相性バッチリです。
ドラムやギターに使用すれば、バンド演奏の「リアル感」「パワー」「一体感」がグッと出てきます。
パラメーターも分かりやすいので、レコーディングのシミュレーターのような感覚で扱えて、かなり楽しいです。
実写付きでどのようなリバーブなのかイメージの音を作りやすいです。
各楽器に合ったマイクポジションを用意されているところがとても親切です。
IK Multimediaのプラグインは、EQがとても好きです。
扱いやすく心地よい調整ができます。
リバーブ成分をLとRに分けて調整できるのが、必要な場面が結構あるので意外と便利です。
左上に「360°」マークがある画像は、グーグル・ストリートビューのようにマウスでドラッグすれば、部屋の環境が360°確認できるというオマケがIKっぽくてたまらないです。
録音状況や部屋の広さ、天井の高さ、のマイクセッティングなど、さらに部屋の環境がよくわかります。
「TR5 FAME Studio Reverb」使い方
使い方はパラメーターさえわかれば、どれも扱いやすい設定になっています。
楽器ごとに残響音の良いポイント設定ができるなど、安心して簡単に音作りができます。
A〜Dの4つに分けて説明します。
A. 入力信号や質感を設定
上の大きなつまみが「INPUT」で、入力信号の量を決めます。
❶ 「MONO / STEREO」・・・入力信号をモノラルかステレオに設定します。
❷ 「MODERN / VINTAGE」・・・モダンでクリアな音、ビンテージで暖かな音に設定できます。
❸ 「RESET」・・・パラメーターがリセットされます。
B. 録音環境を設定
❹ の左右の三角で録音環境を変更できます。
選択によって右のパラメーターが少し変わってきます。
「STUDIO A BOOTHS」・・・スタジオAのブースをシミュレート。マイクポジションは「VOCALS」「AMPS」「LESLIE / DRUMS」が用意されています。
C. マイク、トーンなど細かく設定
選んだ録音環境でパラメーターが変わってきますが、基本的に同じように調整できます。
❺「SOURCE POSITION / TIME / MICS」・・・各楽器に適切な設定が用意されています。プレートの「TIME」では残響の長さの調整ができます。
❻「BROAD / FOCUSED」・・・ドラムのような空間の広がりを表現する場合は「BROAD」を、ギターアンプのような単体の音には「FOCUSED」を設定します。
❼「PRE-DELAY」・・・反射音までの時間を設定します。
❽「DECAY」・・・残響音が減衰していく時間を設定します。
❾「EQ」・・・「HPF」「LOW」「HIGH」「LPF」の4つのパラメーターで調整できます。
D. 原音、ディレイ音の最終調整
録音環境が「STUDIO A LIVE」か「STUDIO B LIVE」の場合、左に「MONO」のフェーダーが現れます。
❿「MONO」・・・ルームに立てたマイクの調整ができます。「MONO 1」がリボンマイク、「MONO 2」がコンデンサーマイクになっています。
⓫「WET」・・・リバーブ成分の割合をLとRで調整できます。
⓬「DRY」・・・原音の割合を調整できます。
⓭「SOLO」・・・それぞれのフェーダーをソロで確認できます。「WET」の「LINK」でLRのリンク操作を切り替えることができます。
プリセットで音作り
プリセットは「インサート」用と「センドリターン」用が用意されています。
設定はどちらも同じですが、「WET」の量だけセンドリターン用はフルテン(100%)になっています。
ひと通りのパターンが用意されているので、プリセットから音作りを調整していくのが良いと思います。
ココが好き!
ルームの質感が◎!
実写で分かりやすいエディット!
パラメーターも扱いやすく親切!
気になった点…
プリディレイはもう少し細かく設定したくなる…。
こんな方にオススメ!
- 生演奏が好きな人
- スタジオ録音の質感が好きな人
- レコーディングの歴史が好きな人
- IK Multimediaが好きな人
『TR5 FAME Studio Reverb』の まとめ
まとめとしては
といったところでしょうか?
ジャンルによって使い分けると「Sunset Sound Studio Reverb」の方が使用頻度は多いかもしれませんが、リバーブの質感は「FAME Studio Reverb」の方が好みです!
僕はいままでなかなか好みのリバーブはに出会えませんでしたが、これはかなり戦力になりそうなリバーブ・プラグインです。
今回は、「TR5 FAME Studio Reverb」を簡潔(かんけつ)に魅力をまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム
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