こんにちは。マサツムです。
周波数はミックスの作業の中で最重要と言っていいほど大切なワードです。
すべての楽器に関わってくることです。
各楽器の周波数の特徴を知ることによって、ミックスの完成度がグッと上がります。
今回は「周波数」を誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「周波数」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
周波数とは?
周波数(frequency)とは、音の振動数のことです。
電波やラジオなども周波数という言葉は使われますが、DTMでの周波数は音の周波数(振動数)です。
単位はHz(ヘルツ)と表します。
1秒間に1回振動する音が1Hzになります。
「440Hz」は音が1秒間に440回振動するということです。
ギター、ベースをやっている人はチューニングする時に「A=440Hz」という数値を見たことがあると思います。
これは「A」(ラ)を「440Hz」に周波数を合わせてチューニングするということです。
各楽器の周波数
その周波数の中で音楽はいろんな楽器が混ざっています。
各楽器の音域
「スネア」・・・200Hz以下をローカット。200〜300Hzの胴鳴り、1〜3kHzのアタック音を調整。
「ベース」・・・300〜500Hzのベースの存在感を調整。1〜3kHzのアタック音を調整。
「ピアノ」・・・300〜500Hzをカットして音をタイトに。曲によって600〜800Hzでピアノの暖かみを、2kHz以上でアタックや空気感を調整。
「ギター」・・・200Hz以下をローカット。2kHz以上でアタックや空気感を調整。
「ボーカル」・・・500Hz以下を抑えて。1〜3kHzのアタック音を調整。5kHz以上で空気感を調整。
ミックスのポイント
- 100〜600Hzあたりの中低域はすぐに音域の渋滞が発生してごちゃごちゃになってしまうので、各楽器スッキリさせてベースの場所を作ってあげると良いです。
- 2〜4kHzが人間の耳に入りやすい音域ですが、楽器のアタック感がケンカしないように歌を聴きやすくするのが、歌ものの楽曲にとってとても大切です。
チューニングの基準
現代の音楽の世界基準は「A=440Hz」と説明しました。
世界中で流れるロックやポップスなどは、たいていこの「A=440Hz」で合わせてありますが、他の周波数でチューニングを合わせることもあります。
ミュージシャンによっては「A=441Hz」チューニングを好む人もたくさんいます。
現代のオーケストラはきらびやかに聴かせるために「A=442Hz」で合わせます。
446Hzで演奏した記録もあります。
過去にさかのぼると、バロック音楽時代の「A=415Hz」から始まり、時代とともに425Hz、432Hz、438Hzと様々な基準で作られてきました。
その中で「A=432Hz」のチューニングが数値的に一番きれいにまとまり、人間の耳にも心地よいと言われています。
ま と め
周波数と音階をうまく整理できれば、ミックス作業がかなりやりやすくなると思います。
人、楽器によって音域の差はありますがだいたいの目安を覚えてあとは経験を積めば、周波数全体が見えてくるようになると思います。
今回は「周波数」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム