こんにちは。マサツムです。
ローインターバルリミットとは、あまり聞きなれない用語かもしれませんが、実はDTMにはとても影響力のある用語です。
今回は「ローインターバルリミット」を、わかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「ローインターバルリミット」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
ローインターバルリミットとは?
ローインターバルリミット(Low Interval Limit)とは、低い音域で和音を鳴らしたとき、響きが濁(にご)ることなく和音として聴こえる最低音のことをいいます。
この値は和音の構成によって変わってきます。
そして音色によっても変わってきます。
不協和音ではなく協和音なのに、音域の低いところでは濁って和音の認識ができなくなります。
ポップスなどの楽曲をスッキリ聴かせて、歌を活かすようなジャンルは、このローインターバルリミットの設定を考えてアレンジすると、より良いミックスができます。
そして、ジャンルによっては認識できない低域の和音、ローインターバルリミット以下の和音を活かす場合もあります。
グランジやメタルなど、濁った和音が低域を支えているという楽曲もあります。
ローインターバルリミットとミックスとアレンジ
この状態で最終ミックスに向かうと、EQでごまかすしかなくなります。
そうならないようにアレンジ段階で、ボイシング(音の構成、並び方)をしっかり定めないといけません。
転回形で解決
和音によってローインターバルリミットの値が高い音域にくる和音と、低い音域にくる和音があります。
和音の中で不協和音程が入ってくるボイシングはローインターバルリミットが高くなってしまいます。
2つの音の和音で考えると、一番ローインターバルリミットが低いところまで持っていける音が「完全5度」なので、ギターのパワーコードは、低い音域でも安定してバッキングによく使われるということです。
まとめると、2度や7度の不協和音程は低い音域に差し掛かると和音が濁ってしまい、完全5度だと、低い音域にいっても和音が認識できるということです。
ベースでも完全5度なら和音として認識されるということです。
そして、不協和音程の音を考えて転回形✳︎の和音を作れば、スッキリ解決することがあります。
この辺りを意識しながらアレンジできるようになると、ミックスも考えたワンランク上のアレンジができるようになります。
ま と め
ローインターバルリミットの境目があるという記事を書かせていただきましたが、楽曲作りに関してルールはないので、決していけないことということではありません。
和音として認識される方が効果的な場合は、この境目を意識してみると解決が見つかるかもしれません。
今回は「ローインターバルリミット」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム