こんにちは。マサツムです。
「シーケンサー」は似たようなものがたくさんあって、どれがシーケンサーなのか、それとも全部シーケンサーなのかわからなくなります。
シーケンサーとはどういった役割か、シーケンサーとは言えないものは何かなど、誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「シーケンサー」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
シーケンサーとは?
シーケンサー(Sequencer)とは、演奏データを「記録」「再生」できる機器です。
音楽でのこの用語は正確には「ミュージックシーケンサー」と言いますが、みんなシーケンサーと言います。
デジタル楽器の演奏データを「記録」「再生」するということは、現代でたくさん使われているシーケンサーはDAWということになります。
シーケンサーの境目
パソコンでの演奏や作曲が普及していない頃は、演奏データを記録するものはシーケンサーでした。
フロッピーディスクなどにMIDIデータを記録して、キーボードとシーケンサーをMIDIケーブルでつないで、記録されている演奏を自動演奏させたりしていました。
徐々にシーケンサー付きキーボードが増えてきて、シーケンサー単体の影が薄れていきました。
リズムマシンやサンプラーが出始めた頃は「記録」「再生」機能が付いていないものもあり、リズムの音を出すという役割が強いので、あまりシーケンサーとは呼ばれません。
Roland TR-808, TB-303
1980年にRolandからリズムマシン「TR-808」が発売されました。
通称「やおや」として未だに愛される名機です。
個性のある音色は未だにいろんな音楽で耳にします。
「TR-808」は独特なステップ録音で自由にパターンを作ることができ、音楽制作はもちろん、ほかにもエレクトーンなどの練習用リズムマシーンとして使用されました。
「TR-808」登場以前は、エレクトーンなどの練習には決められたループパターンを再生するリズムボックスというものを使用していました。
そして後に「TR-909」を発売。
80年代デジタルミュージックを聴くと「TR-909」の音がたくさん入っています。
そして現在の音楽でもあえて「TR-909」の音作りでたくさん使われています。
「TR-808」も「TR-909」も当時定価で20万円弱もする高価なものだったのですが、それぞれの弟分的な「606」と「707」が低価格で発売されています。
「TB-303」というベース・シーケンサーも発売されました。
今でもこの「TR-808」「TR-909」「TB-303」は音源ソフトの音色のプリセットにモデルとしてよく入っています。
近年では「TR-808」「TB-303」を最新技術でモデリングした「TR-08」「TR-03」を発売しています。
さらにそれらの歴代TRシリーズを集結させた「TR-8S」という最強マシーンも出ています。
YAMAHA QYシリーズ登場
大きさも徐々に大きくなり、最終的にノートパソコンよりも大きいサイズなっています。
「QY700」は現在でもDTMで使ってる人が多い機材です。
そのほかの名機
「TR-808」と同時期にLinn Electronics社から 「Linn Electronics LM-1」というリズムマシンが発売されました。
「リン・ドラム」と呼ばれ有名で、こちらも音源ソフトの音色のプリセットにモデルとしてよく入っています。
当時は100万円越えでセレブしか持っていない高価なものでしたが、「プリンス」「マイケルジャクソン」の曲を聴くと、よく「リン・ドラム」の音が聴き取れます。
80年代のJ-popでもこの「リン・ドラム」の音がたくさん使用されています。
ま と め
リズムマシーンやサンプラーもシーケンサーと呼ぶ人もいて、境界線が曖昧になっているところがある、というところを今回記事にしてみました。
「TR-909」は僕のメジャー活動時のアルバムレコーディングで使用していました。
QYシリーズは僕も使っていましたが、いつも持ち歩いていて、今の携帯を触るように合間の時間で触っていました。
そのシーケンサーから始まり、現在のDAWでの「記録」「再生」する楽しさが、僕のDTMerの原点になっているんだと思います。
今回は「シーケンサー」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム