こんにちは。マサツムです。
ベースは楽器を弾いて録音する場合が多いですが、生ベースは意外とミックスが難しくて、打ち込みする人が多いです。
ベースが弾けない人はもちろん打ち込みでベースのトラックを制作すると思います。
第六回「打ち込みのコツ〜生ベース〜」
ジャンルにもよりますがベースは単調に打ち込んでしまうと、全体で聴くと浮いて聴こえる時があります。
今回はベースを曲になじませるためのコツを書こうと思います!
ベースはリズム隊
ベースはドラムと同じ「リズム隊」です。
ギターと楽器自体の形が似ているため、同じような楽器に見られがちですが、音楽の役割的にはベースはドラムに近いです。
というわけで、ベースを打ち込む時はリズムのノリ、グルーヴが大切になります。
人間味を出すための基本的なビートや、スウィング、強弱のつけ方はドラムの打ち込みと同じです。
音の移り変わる瞬間に、その音の高さに向かってスライドを入れると、単調さが少し薄れます。
ベタでそのまま打ち込んだ 8ビートと、上記の技法を取り入れた 8ビートを聴き比べてみてください。
ベタ打ちの8ビート
スウィング、強弱、スライドを付けた8ビート
ベタ打ちと比べてずいぶん人間味が出たと思います。
楽曲の中で、一瞬でも人間味を感じるとリアル感が出てきます。
ゴーストノートを入れる
楽器の演奏には、ゴーストノートという音が隠れています。
おもに休符の「ウンッ」のところに「コッ」という小さなミュート音が入ります。
ゴーストノートは人が演奏する時に、リズムを取るとさりげなく出る音なので、これを打ち込みに取り入れるとリズムを取っている感じが伝わり、とても人間味が出ます。
キースイッチなどでゴーストノートを入れられるのであれば活用した方が良いです。
キースイッチがない場合は、音程がわかりづらいくらいの低い音で、すごく短く小さな音で入れるとゴーストノートのニュアンスが作れます。
16分ノリのファンキーな曲調にはゴーストノートがかなり効いてポイントになります。
ゴーストノートなしのフレーズ
ゴーストノートありのフレーズ
打ち込みはどちらもベタで打ち込んでいますが、さりげなくゴーストノートが入るだけでノリが出たと思います。
音量は小さく、気づかれないドラムのスネアのような効果を加えてくれます。
ま と め
ベースが崩れると曲全体が不安定になってしまいますが、単調だとやはり聴いてても抑揚(よくよう)が少なく、おもしろくないです。
安定したベースの中でクセがさりげなく入る、そんな打ち込みができるようになると、現在のベース音源のクオリティからすれば、本物と思ってしまうベースが打ち込めるようになります!
ほかにもDTM上達の情報をどんどん書いていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム