こんにちは。マサツムです。
ミックスの作業工程で「MS処理」という言葉を良く聞くと思います。
MS処理はとても効果的で必ず習得したい技法です。
マスタリングの最終作業ではわかりやすく、楽曲のクオリティがアップします。
作業工程は奥が深くいろいろな技法がありますが、今回は「MS処理」を誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「MS処理」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
MS処理とは?
MS処理(mid/side processing)とは、左右LRの信号のMid(真ん中の音)の成分とSide(左右の音)の成分を別々に調整することをいいます。
MidとSideで良いところ悪いところを分配することによって、音圧がさらに上がったり、左右の広がりが向上したり、ボーカルが聴きやすくなったりと、たくさんの効果を得ることができます。
作業工程は少し手間はかかりますが、やる価値はかなりある作業です。
音の定位の特性
Midの特徴
Midの処理
- 低域をコンプで調整して土台をしっかりさせる
- オケのMidの高域を空けて歌のスペースを作る。
- リバーブの中域をカットしてキックとベースをタイトに聴かせる。
Sideの処理
- 高域を上げて空気感を左右に広げる。
- 余計な低域をローカットして左右の重たさを取る。
- sideの音圧を上げて全体的な音圧アップの印象を持たせる。
便利なプラグイン
マスタリングで2mixをMS処理する場合は、昔はMidの成分とSideの成分をオーディオファイルに書き出して、個別で調整するというやり方をしていました。
(僕が良いやり方を当時知らなかっただけかもしれませんが。。)
最近のEQやコンプにはMS処理ができるものが増えていて、手軽にMS処理ができます。
FabFilter(ファブフィルター)の『Pro-Q3』はマルチバンドコンプの機能もあるのでMS処理のEQとコンプがまとめてできて便利です。
WAVES(ウェイブス)のCenterは簡単にフェーダーとつまみだけでMS処理ができて優秀な時短プラグインです。
豆 知 識
アナログレコード時代からMS処理は行われていたようです。
ま と め
MS処理はとても効果的ですが、面倒な作業ではあります。
考えすぎると時間ばかり使ってしまいます。
まずは便利なプラグインを使って時短作業がおすすめです。
今回は「MS処理」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム