度数を知っておかないと音階(スケール)や、和音(コード)などの説明が理解できません。
これらの共通する用語は、理解しておいた方が作曲においても便利です。
今回は「度数」を誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「度数」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
度数とは?
度数(frequency)とは、音程の違う二つの音の幅を数値にしたものです。
主音(トニック)に対してどのくらいの高さ音が離れているか、7音音階に合わせて1度〜7度の数値に分けて表します。
数値の前に「長・短」と「完全・減」を付けて、半音と全音の違いを区別しています。
度数の見方と覚え方
- ド(1度) レ(2度) ミ(3度) ファ(4度) ソ(5度) ラ(6度) シ(7度) ド(8度)
- ド(完全1度) レ(長2度) ミ(長3度) ファ(完全4度) ソ(完全5度) ラ(長6度) シ(長7度) ド(完全8度)
- ♭レ(短2度) ♭ミ(短3度) ♭ソ(減5度) ♭ラ(短6度) ♭シ(短7度)
鍵盤で度数を確認
これは音楽をやっていく上で絶対に覚えおいた方がいい表記なので、分からない人はとりあえず暗記でもいいです。
上記の表記の中で唯一ある「減」ですが、この完全1度と減5度の関係を「トライトーン」といいます。
12音階の中で一番相性が悪いと言われていて、「悪魔の音」と言われていたみたいです。
しかし、現代ではこのフラットファイブの関係はロックで非常によく使われます。
「長・短」「完全・減」
半音高さが近いか遠いかという違いで「長・短」と「完全・減」を使い分けて表記します。
「4度」と「5度」と「8度」が、なぜ「完全」という表記をするかというと、それは音の振動の相性が良いということなんです。
振動数の比と完全度数の関係は以下になります。
(主音を「ド」にすると1オクターブ上の「ド」)
「完全5度」は 3 : 2
(主音を「ド」にすると「ソ」)
「完全4度」は 4 : 3
(主音を「ド」にすると「ファ」)
上記の3つ音は完全なハーモニーになります。
それ以外の振動数の比は割り切れません。
12音階の中で完全にハーモニーが良い「完全4度」「完全5度」を「完全」つけて表記します。
音楽を作っていく上で、この5度(ドミナント)と4度(サブドミナント)が、かなりキーワードになっていきます。
作曲をたくさん経験していくと、度数の関係性が分かってくるので「長」と「完全」の違いは感覚で分かるのですが、最初は覚えるしかないかもしれません。
「度数」の まとめ
度数がわかっていないと和音のハーモニーやスケールの違いが説明できません。
度数に加えて、異なる音同士の相性を理解すると、メロディの作り方やコード進行のバリエーションが増えると思います。
今回は「度数」をわかりやすくまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
マサツム