DTM音楽用語辞典027「近親調」とは?

こんにちは。マサツムです。

近親調(きんしんちょう)は、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、スリーコードを含めるこの近親調コードを使えば世の中の曲の半分以上ができてしまうくらい、曲作りの答えみたいなワードです。

作曲家を目指す人は、近親調という言葉よりもどんなコードのことを指すのかを覚えるのは必須です。

今回は「近親調」を誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。

近親調」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!

近親調とは?

近親調(related keys)とは、「主調(トニック)平行調同主調」「属調(ドミナント)平行調同主調」「下属調(サブドミナント)平行調同主調」9つコードのことをいいます。

世の中にある楽曲はほとんどこの近親調で出来上がります。
違ったコードを使ったとしても何かしら近親調コードと関係しているというくらい、作曲において重要な知識です。

近親調のことを関係調と呼ぶこともあります。
そして、近親調以外のコードのことはを遠隔調といいます。

みんな親戚「近親調」

近親調はみんなそれぞれ関係性があります。
近親調を説明するときに良くあるが以下になります。(図1)

近親調の関係性が分かる表

近親調とは
図1

表をコードに置き換える

わかりやすく、この表にKey「C」だった場合のコードを入れてみます。(図2)

近親調のしくみ
図2

Key「C」の曲に使われるコードがでてきました。
真ん中の縦のラインスリーコードです。
すべての縦のライン、横のラインが規則的に関係性を持って並んでいるのがわかります。

まさしく親戚の家系図のようです。

近親調で曲作りのコツ

上記の表で出てきたコードを使ってを作ってみましょう。

曲のKey主調(トニック)同主調はあまり使うことはないですが(KeyCの場合はCm)、ほかのコードは1曲の中にすごくでてきます。
スリーコードを軸に考えて、代理コードで平行調に置き換えたり、ノンダイアトニックコード同主調を合間に入れて安定不安定を作り、曲に抑揚(よくよう)をつけていきます。

「ここでこのコードに置き換えると、こんな響きになるんだぁ」というように、まずは近親調の中でコード進行の感覚を憶えることが大切です。

曲作りのステップ

  1. スリーコード曲を作ってみる。
  2. スリーコードに平行調を取り入れてみる。
  3. 近親調を意識して曲を作ってみる。
この順番で曲作りをくり返すと、コード進行リアルタイムアドリブで出てくるようになり、曲作りが楽しくなると思います。
ま と め

作曲・編曲は経験が大事です。

しかし基本がしみ込んでいるのといないのとでは、その経験の活かし方が違ってきます。

まずは近親調を把握すると、かなり作曲ができるようになると思います。

今回は「近親調」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム