DTM音楽用語辞典008「モジュール」とは?

こんにちは。マサツムです。

モジュール」というワード音楽雑誌動画を見ているとよく出てきます。
意味をしっかり知ると必ず役に立つと思うので、誰にでも分かりやすく簡潔に説明しようと思います。

モジュール」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!

モジュールとは?

モジュール(module)とは意味としては「部品」という表現をするそうですが、音楽用語で使う時は「音源モジュール」ということが多いです。

音源モジュール」、その名の通り音源です。
モジュールにもよりますが、いろんな種類の楽器の音色や、シンセサイザーの音色のプリセットがたくさん入っています。

「音源モジュール」のことを「トーンジェネレータ」という場合もあります。

音源モジュールの活用法

特にキーボードはたくさん音色が欲しいけど、それだけキーボードを集めるのはスペース的にも大変です。
ライブとなるとキーボードを置くスペースが限られてきます。
そこで音源モジュールから一台の鍵盤付きキーボードmidiケーブル(ほかUSBなどでつないで音を出すという使い方をします。
音源モジュールを持っていれば、鍵盤が一台で使える音色がたくさん増えるというわけです。

キーボード以外でも演奏MIDIデータにできるデジタル楽器とつなげば、ギタードラム、サックスなどの演奏で、ほかの楽器が出るということも可能です。

音源モジュールだけ持っていてもスピーカーが付いていないので音は出ません。
スピーカーとつなぐなど音の出る状態にして、音源モジュールとつないで初めて鍵盤を弾いて音が出ます。
音源モジュールだけだと何もできないということで、最初に書いた「部品」という意味が分かります。

音源モジュールの歴史

1983年FM音源シンセ「YAMAHA DX7」の登場で世界中にデジタルサウンドブームが到来しました。
それから3年後YAMAHAが発売したFM音源モジュールTX81Zから、音源モジュール時代が始まりました。

FM音源デジタルでなんでもを作れる優れものですが、音作りがむずかしいという面がありました。
そこでRolandPCM音源モジュール「MT-32を翌年に発売。

ここから YAMAHA vs Roland 音源モジュール戦国時代の始まりです
その後、KORGALESISほか、たくさんのメーカーも参戦してきました。

レコーディングスタジオにはYAMAHARoland音源モジュールが必ずあるといった状態でした。

1990年YAMAHAが発売したモバイルシーケンサー音源モジュールQY10は、のちに大人気となるQYシリーズの始まりです。
2012年Rolandが発売したINTEGRA-7音質本物感がすごいです。

2000年あたりからDAWの進歩によってPCで扱うソフトウェア音源の勢力(せいりょく)が強まり、ハードウェア音源モジュールは徐々に数が減っていきました。

ま と め

モジュールはDTMでよく出るワードなので、過去の歴史と一緒に覚えていけば、現在のソフトウェア音源の音選びに役立つと思います。

機材それぞれの特徴など説明すると、すごくたくさんの情報量になってしまいますが、今回は「モジュール」をわかりやすく簡潔にまとめてみました!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム