こんにちは。マサツムです。
今回はリバースエコー、SoundToysの『Crystallizer』の使ってみた感想を、わかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
まずはひとこと。
少しの味付けから幻想的な音作りまで!
特 徴
- 「Eventide/H3000」のプリセットを元に作られたプラグイン。
- ディレイにリバース・ピッチ・スライス・ゲートなどの効果で、素材をシンセのような音作りに。
- 3オクターブまでピッチシフトが可能
使ってみた感想
今回紹介するのは、SoundToysの『Crystallizer』というプラグインです。
人気のSoundtoysのバンドル「Soundtoys 5」に収録されているプラグインです。
Crystallizerは「Eventide/H3000」のプリセットを元に作られたプラグインです。
Soundtoysのステレオ調整プラグイン「MicroShift」も「Eventide/H3000」のプリセットを元に作られたプラグインですが、Soundtoysというメーカーは「Eventide/H3000」の開発者が作った会社なので、よくこの機材のプリセットが出てくるのは納得です。
Crystallizerはディレイ音を面白く加工することができます。
デチューン効果を狙って、少しだけ効果を加えるという使い方もあるかもしれませんが、効果音的に飛び道具のような音作りをする場面に適したプラグインだと思います。
中でもやはり、ディレイ音をリバースさせることによって、幻想的な音色を作ることができるというのが特徴だと思います。
そして3オクターブという幅の広いピッチシフトが、個性的な音を作れるのもポイントだと思います。
80年代のサウンドで使われるような音も作ることができます。
ギターの音、ピアノの音、ドラムの音まで面白い効果の音を作ることができます。
ギターのアルペジオに深くかけると、とても面白い幻想的な効果を得ることができます。
ドラムにピッチを極端に効果をかければ、ロボットのような音色やローファイサウンドのような効果もつけることができます。
ピッチ、ディレイにオートメーションをかければ、テープスピードをチェンジしたような効果音も作れます。
使い方
❶・・・「MIX」原音とエフェクト音の割合を調整します。
❷・・・「PITCH」ディレイ音のピッチを設定します。
12時より右に回すと、ディレイ音が追加されるたびにピッチが上がっていきます。
左に回すと逆に下がっていきます。
❸・・・「SPLICE」リバースエコーの音の長さを設定します。
リバースエコーの雰囲気は、このパラメーターで決まります。
❹・・・「DELAY」ディレイ音のタイミングを設定できます。
❺・・・「RECYCLE」ディレイの繰り返す数を調整できます。
一般的なディレイでいう「FEEDBACK」の役割です。
❻・・・「INPUT」「OUTPUT」入力、出力です。
❼・・・「THRESHOLD」ディレイ音にする入力のしきい値を設定します。
ここの設定と❿ の「GATE / DUCK」がディレイ音の出方に関係してきます。
❽・・・「REVERSE」にすると、ディレイ音が逆再生に「FORWARD」にすると通常のディレイのような効果になります。
❿・・・「GATE / DUCK」入力音がある時にディレイ音を出す(GATE)か、入力音がない時にディレイ音を出す(DUCK)か調整できます。
この設定と❼ の「THRESHOLD」の設定がディレイ音の出方に関係してきます。
⓫・・・「TWEAK」下にエディット画面が現れて、各パラメーターなど、より細かく設定できます。
慣れないと設定がむずかしいかもしれないので、豊富なプリセットから面白い効果を選んで使うのも時短にもなります。
各楽器に使えそうな、よくできたプリセットが用意されています。
ココが好き!
エフェクトをかけるだけで、凝ったことをやっている感が出る!
ディレイ、リバース音が、単純にいい音!
気になった点…
触り始めるといつの間にか時間が過ぎる…。
こんな方にオススメ!
- 面白い効果音を作りたい人
- SoundToysが好きな人
- 80年代サウンドが好きな人
ま と め
まとめとしては「ディレイ音を遊ぶプラグイン」といったところでしょうか?
素材の音をシンセのような音色にもできて、かなり遊べるプラグインです。
Soundtoysの中でも人気があります。
使い慣れてくると、楽曲を聴いていても「ここはCrystallizerで作れるな」というフレーズがたまに出てきます。
Soundtoysのバンドル「Soundtoys 5」は、とても面白いプラグインが集まっているコレクションです。
今回はその中に収録されている、「Crystallizer」を簡潔(かんけつ)に魅力をまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム