こんにちは。マサツムです。
DTMで不可能な演奏も人工的に作ることができます。
ゲートリバーブはそんな現実ではありえないことを再現したものです。
今回は「ゲートリバーブ」を分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「ゲートリバーブ」って何をするの?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
ゲートリバーブとは?
ゲートリバーブ(Gate Reverb)とは、リバーブの残響音を人工的にいきなりカットをする手法のことをいいます。
80年代にスネアにゲートリバーブをかけるのがとても流行しました。
その独特な音の雰囲気は、音を聴くだけでその時代の音楽が伝わってきます。
当時は「ゲートエコー」と呼ばれていました。
現在の音楽でも大変よく使われるリバーブで、ひとつの音色として確立した定番の音になっています。
ゲートリバーブの作り方
ゲートリバーブの作り方は、その名の通り「Gate」(ゲート)と「Reverb」(リバーブ)を使って作ります。
「Gate」(ゲート)とは、設定した音より小さな音信号をカットすることのできるエフェクターです。
「ノイズゲート」と効果は同じで、ノイズをカットしたり、ボーカルマイクの被りをカットしたりするときに使います。
調整をうまくしないとニュアンスまで消してしまうので注意が必要なエフェクターです。
キックなどの音をタイトにするときにも使います。
スネアにゲートリバーブ
音が消える音量レベル(スレッショルド)の設定をすれば、スネアの残響音がその数値に達したとき音がカットされます。
リバーブは自然な残響音を作り出すものなので、突然消えると不自然な人工的なサウンドになります。
実際に上のグラフのようなゲートリバーブをかけたスネアをご視聴ください。
スネア一発で80年代の雰囲気が味わえます。
そのままドラムセットにかけてみました。
80年代のドラム
ドラムにゲートリバーブをかける手法が80年代に流行しました。
最初この手法を使ったのが、エンジニアのヒュー・パジャムと言われていますが、80年代の「XTC」「フィル・コリンズ」をはじめ、たくさんのアーティストの中で一気に流行りました。
スネアだけゲートリバーブを大げさにかけることで拍子にインパクトをつけることができます。
日本の歌謡曲にも80年代にすぐに取り入れられ、たくさんのアイドルたちの楽曲もゲートリバーブのサウンドが使われました。
ゲートリバーブの斬新さにカッコよさを感じる時代でした。
ま と め
音色によってその時代の雰囲気が作れるので、時代の特徴を知り、たくさん取り入れることができたら、DTMの幅がまた広がると思います。
今回は「ゲートリバーブ」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム