DTM音楽用語辞典045「バッファサイズ」とは?

こんにちは。マサツムです。

DTMの設定で出てくるバッファサイズ。
みなさんバッファサイズは、作業中よく変更されていると思います。

パソコンの動きがあやしくなったらバッファサイズを変更。
またおかしくなったらバッファサイズを変更。

これを繰り返しているんじゃないでしょうか?

バッファを理解すれば、レイテンシーがなぜ起こるのかも理解でき、DTMの作業にも活かせると思います。

今回は「バッファサイズ」を誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います!

バッファサイズとは?

バッファサイズ(Buffer size)とは、一時的データ先読みさせておくデータを貯めておくことをバッファといい、この大きさのことをバッファサイズといいます。
これがあるおかげで、編集の時に止まることなく作業ができます。

これはDTMにだけ関係することではなく、動画配信などでもバッファは使われています。
そのため止まることなく動画視聴することができます。

バッファサイズサンプルという表記で表します。

DAWにもよりますが、「32」「64」「128」「256」「512」「1024」「2048」から選ぶことができます。
多い数値の設定をするとパソコンの負荷は減りますが、その分レイテンシー(データー転送の遅れ)は起きてしまいます。

バッファサイズのイメージ

バッファイメージで説明すると、データ情報というバケツで組んで、再生に間に合うようにバケツを注ぎ口に貯めておく、といった感じでしょうか?
先にデータ情報を貯めておくと「再生注ぎ口」にがなくなりそうになったら、すぐに注ぎ足せるので止まりにくくなります。
しかし、録音する場合はここにデータをたくさん貯めなくてはいけないので、その分リアルタイム再生が遅れてしまいます。
それによって実際弾いている演奏より再生が遅れるので、バッファサイズが大きければ大きいほど、演奏者再生のズレが大きくなるということです。
貯める水が多いほど、パソコンの方もゆとりができて負担が減ります。
イラストでみるとこんな感じです。
バッファサイズの意味

再生が止まってしまう理由

バッファサイズが小さいとバケツの数も少ないので「再生を止めるわけにはいかない!」とパソコンが頑張ってしまいます。
そして、追いつかないと再生が止まってしまいます。
バッファサイズ, フリーズ

バッファサイズとレイテンシーの関係

バッファサイズサンプルレートを使ってレイテンシーの具体的な遅れを、によって数値化することができます。
バッファサイズ ÷ サンプルレート = レイテンシー
サンプルレートにが44.1kHzバッファサイズ1024サンプル場合は
1024 ÷ 44100 = 0.02321995‥
ということでレイテンシーは約23msになります。
これは5m位離れていると生じられる聴こえ方の遅れと一緒です。
サンプルレートをあげるとデータが重くなり、レイテンシーも増えてしまうように思えますが、サンプルレート88.2kHzにすると半分の約12msになります。
『バッファサイズ』のまとめ

バッファサイズを理解するには、サンプルレートと、レイテンシーの関係性も一緒に理解するとわかりやすいです。

DTM作業を快適にするのにとても重要なワードになるので、意味がわかっているととても便利です。

今回は「バッファサイズ」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
バッファサイズ」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム