こんにちは。マサツムです。
ヘヴィなサウンドの曲を作ってギターを弾いても、プロのバンドのような低音の迫力のあるサウンドにならないのはなんでだろう、と思うことがあるかもしれません。
解決策の一つとしてチューニングが考えられます。
今回は「ドロップチューニング」を、わかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「ドロップチューニング」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
ドロップチューニングとは?
ドロップチューニング(Drop Tuning)とは、低音の重心を低くするため、ベース、ギターのチューニングを下げることをいいます。
一般的にドロップチューニングというとベースは4弦、ギターは6弦の一番太い弦のチューニングを下げる方法です。
グランジ、オルタナティブロック、ヘヴィメタルなどのジャンルで、90年代頃に流行ったチューニングを変えて演奏する手法です。
特殊なチューニングになるので、演奏するには知識と少しの慣れが必要になります。
現在でもドロップチューニングでの演奏、レコーディングはたくさんあり、楽曲を聴くとドロップチューニングで作られた楽曲だと分かります。
ドロップDチューニング
標準のチューニングはベースの4弦もギターの6弦も「E」の音になります。
この一番太い弦のチューニングだけを下げて「D」の音にするチューニングを「ドロップDチューニング」といいます。
2弦・・・「B」(シ)
3弦・・・「G」(ソ)
4弦・・・「D」(レ)
5弦・・・「A」(ラ)
6弦・・・「D」(レ)
2弦・・・「D」(レ)
3弦・・・「A」(ラ)
4弦・・・「D」(レ)
ドロップチューニングのデメリット
混乱してしまう
標準のチューニングに慣れている人は、太い弦一本だけチューニングが違うということで、フレーズを弾くときは混乱してしまいます。
「開放を弾けば Dの音が出る」「フレット2つ分ずれている」という感覚に切り替えられるかが混乱しないコツです。
ギターのパワーコード(1度と5度)などは逆に、5弦と6弦で指一本で演奏ができ、面白いリフのパターンにつながったりします。
弦のテンション
弦の張りを緩めてチューニングを下げるので、弦のテンションが下がり音の不安定になります。
ドロップDチューニングをよく使うなら、弦を太めのものにするなど対策が必要です。
特にベースは一番下の音域で音程感が安定しないといけないので、ドロップチューニングでも安定する専用の弦もあります。
その度にチューニング
これは仕方ないですが、ライブでは曲ごとにチューニングを変えるのは少し面倒です。
太い弦だけではなく他の弦も微妙にテンションが変わってしまうので、いちおう全弦チェックが必要になってしまいます。
ドロップさせる弦のチューニングは、メーターで合わせるか、7フレットと次の弦の開放を合わせるかというやり方ですが、ワンタッチでチューニングを切り替えられる便利な道具があります。
「PITCH-KEY」といって、弦に取り付けてあらかじめ2つのチューニングを調整しておけば、簡単に切り替えることができる画期的なパーツです。
さらに高度なドロップチューニング
ポピュラーなドロップチューニングに慣れてきたら、ほかの弦もドロップチューニングに変えて弾く人もいます。
中でもギターの1弦の「E」の音も「D」に変える方法があります。
これを「ダブルドロップDチューニング」といいます。
ダブルドロップDチューニング
2弦・・・「B」(シ)
3弦・・・「G」(ソ)
4弦・・・「D」(レ)
5弦・・・「A」(ラ)
6弦・・・「D」(レ)
そして、5弦と6弦を慣れた運指(うんし)で演奏できるように、5弦もドロップチューニングする方法もあります。
2弦・・・「B」(シ)
3弦・・・「G」(ソ)
4弦・・・「D」(レ)
5弦・・・「G」(ソ)
6弦・・・「D」(レ)
2弦・・・「A」(ラ)
3弦・・・「F」(ファ)
4弦・・・「C」(ド)
5弦・・・「G」(ソ)
6弦・・・「D」(レ)
そして、弦は太めをセットしておかないと不安定になります。
ま と め
今でも楽曲を作ったり、アレンジしたりするときにドロップチューニングはよく使います。
Dのコードがよく出る曲で迫力を作りたいときなど、積極的にドロップチューニングを使ってみてください!
曲の中の世界観が広がるかもしれません。
今回は「ドロップチューニング」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム