こんにちは。マサツムです。
「倍音」はあらゆる楽器に関わることで、必ず覚えておきたい、理解しておきたいワードです。
理解すれば音作り、ミックスにとても発揮できます。
「倍音」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
倍音とは?
倍音(Overtone)とは、ひとつの音程に対して、その音に含まれる「2倍の周波数の音」「3倍の周波数の音」‥と重なっていく音のことです。
アナログ機器の機材で音を出力すると、いろいろな倍音が加わってきます。
この倍音が暖かなサウンド、ツヤを作り出し音に存在感を与えます。
音作りに重要なサチュレーションも倍音と直接な関係にあります。
楽器それぞれ違う音に聴こえるのは倍音の成分が大きく関わっています。
楽器以外の生活音にも倍音は含まれています。
波形で倍音を確認
例えば、「ド」の音を弾いたとします。これを基音(第1倍音)とすると、1オクターブ上の「ド」(第2倍音)、1オクターブ上の「ソ」(第3倍音)、2オクターブ上の「ド」(第4倍音)、2オクターブ上の「ミ」(第5倍音)、‥と重なっています。
ピアノで「ド」を弾いた時に含まれる波形と倍音は図1のようになります。
基音(きおん)に対してたくさんの倍音が含まれているのがわかります。
音色と倍音の関係
楽器によって倍音の含まれ方が変わってきます。
これによって音色の聴こえ方が違ってきます。
ハモンドオルガンという音色は鍵盤楽器は、倍音で音を作っていきます。
とても古い楽器で原始的?な音作りをします。
それぞれの倍音をコントロールできるドローバーという棒を押したり引いたりして好みの音を作っていきます。
各ドローバーの役割は図2になります。
倍音の混ぜ方によって音色を作ります。
オルガンで全ての楽器の特徴を表現するのは難しいですが、倍音の混ざり方を聴いて確認してみてください!
1倍音のみフル
透き通った柔らかい音で、フルートなどの倍音に似ています。
全部真ん中
全体的に倍音が響いていて、バイオリンのような弦楽器の倍音に似ています。
3倍音を中心にV字型
強い音で、トランペットのような菅楽器の倍音に似ています
倍音を活かすエンハンサー
倍音を作り出すエンハンサーやエキサイターというエフェクターがあります。
このエフェクターを使えば楽器や歌の聴こえにくい倍音成分を大きくして、抜けの良い音にしたり個性的な音にしたりできます。
ま と め
倍音は「音ってどうやって出ているんだろう」という音楽の原点に関することだと思うので、しっかり把握(はあく)しておきたいです。
シンセサイザーで音作りをする時も重要なキーワードになります。
ドラムの音作りなんかにも影響してきます。
スネアの倍音をどの程度出すかなど、シンバルも曲によって倍音成分の多いものを使ったりと、とにかく音の出るものには倍音つきものです。
以上、「倍音」について簡潔にまとめてみました!
是非、誰かに説明する時の参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム