こんにちは。マサツムです。
今回はディレイ・リバーブプラグイン、 wavesの『CLA Epic』の使ってみた感想を、わかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
まずはひとこと。
立体感が作りやすい!こんなディレイとリバーブ待ってました!
特 徴
- 有名エンジニア、クリス・ロードアルジのシグネーチャー・シリーズ。
- 一度にたくさんの空間系を重ねて使える。
使ってみた感想
wavesのシリーズの中で、とても使用頻度の高い「CLAシリーズ」。
このシリーズの特徴は、わかりやすいエディットで、「ドラム」「ベース」「ギター」など各楽器を簡単に最適な調整ができます。
とてもよくできた時短チートプラグインです。
今回はそのシリーズの空間系エフェクトプラグインです。
僕はディレイとリバーブを重ねて使うので、これは本当に嬉しいです。
クリス・ロードアルジさんが選んだ各4つずつ、タイプの違うディレイ「1」「2」「3」「4」と、リバーブ「A」「B」「C」「D」が設定されています。
上の画面、左(青)にディレイ、右(赤)にリバーブが、それぞれ選択するとその画面上でエディットできます。
的確にわかりやすいパラメーターでイメージに早くたどり着けます。
Delay(ディレイ)
❶ TAPE
テープエコーのシミュレートで、アナログ感の暖かみのあるディレイです。
「TAP1」と「TAP2」で左右の設定ができ、OFFSETで「TAP1」と「TAP2」のTimeを相対的に数値を動かせるのでより好みの数値を狙えます。
❷ THROW
「TAPE」とパラメーターは一緒ですが、「THROW」の方がディレイ音が少し強くハッキリしています。
「TRIGGER」というボタンが上に付いていますが、「ON」にすると右の四角ボタンをクリックし続けると効果が出て、離すとバイパスになるという、手動で操作ができるボタンになっています。
❸ SLAP
ショートディレイです。
雰囲気が出るので、ロックなどでよく使われます。
❹ CROWD
リバーブの「ROOM」の残響音がないようなディレイ。
「TIGHT」と「WIDE」の調整しかありませんが、ほかのディレイとうまくからめれば、音に深みが出ます。
Reverb(リバーブ)
[A] PLATE
大きなプレート板で反響音を作るリバーブのシミュレート。
パラメーターは基本的な「PRE DELAY」(初期反射)と「REVERB TIME」(残響の長さ)で作ります。
あとは低域と高域の調整「RT LOW」「RT HIGH」でダンピングの倍率を調整します。
「RT LOW」「RT HIGH」の設定でリバーブのキャラクターが変わってきます。
[B] ROOM
部屋鳴りをシミュレート。
パラメーターは「PLATE」と同じです。
[C] HALL
ホールの響きをシミュレート。
こちらもパラメーターは「PLATE」と同じです。
[D] SPACE
とても広がりのあるデジタルリバーブ。
パラメーターは「DECAY」が加わっただけで、あとは「PLATE」と同じです。
全体的なエディット
❶・・・ここで各エフェクトの「MUTE」を操作できます。
❷・・・各エフェクトについていて、「ハイパスフィルター」「ローパスフィルター」を調整できます。
❸・・・エフェクトのルーティングを設定できます。リバーブを通ってディレイ効果を出力したい時に、そのリバーブ「A〜D」から選びます。
❹・・・ディレイ、リバーブどちらにもついていて、モジュレーション効果を加え、音にクセを付けることができます。
❺・・・全体のエフェクトと原音の割合を調整します。
❻・・・エディット画面の拡大縮小が、ここから設定できるので大きくすると見やすいです。
❸ の「ROUTING」がつながっていると、ソロモードにしても音が出ません。
その時はつながっているエフェクトもソロモードにしないといけません。
プリセット
プリセットは大きく分けて「CLA」「Artist」「Factory」がありますが、そこからさらに枝分かれしてものすごいたくさんのプリセットが用意されています。
特に「Artist」はさらに下層が枝分かれしています。
面白い設定もあるので楽しいですが、このプラグインに関してはエディットが分かりやすいので、自分で音を追い込む作り方の方が、僕は好きです。
ココが好き!
このプラグイン一つでたくさんのディレイ・リバーブ扱えて把握しやすい!
エディットがわかりやすく、面白い効果も作れる!
残響音が綺麗!
気になった点…
空間系は仕方ないですが、少し重いです…。
雰囲気がかっこよくて良いのですが、数値が少し見えにくいところもあります…。
こんな方にオススメ!
- ディレイとリバーブうまく組み合わせて空間を作りたい人
- クリス・ロードアルジが好きな人
ま と め
まとめとしては「簡単に空間が作れる便利なプラグイン」といったところでしょうか?
リバーブをもっとシビアに調整したい方は、専門のディレイ・リバーブを使ったほうが良いかもしれませんが、空間の雰囲気を作るにはとても便利だと思いました。
今回は、「CLA Epic」を簡潔(かんけつ)に魅力をまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム