こんにちは。マサツムです。
DTMをやっているとBus(バス)という言葉に、早い段階で悩んでしまうと思います。
意味はわかっても、うまく活用する方法を知らない人はたくさんいます。
DTMやっていて、とても重要な役割を果たすことなので、今回は「バス」を、誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「バス」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
バスとは?
バス(bus)とは、複数のトラックを一つにまとめることをいいます。
特にドラム、ギター、ブラス、ストリングス、コーラスなどはバスにまとめて調整します。
バスに対してかけるコンプやリバーブなど、単体のトラックにかけるエフェクトとは違うものであったり、調整具合が変わってきます。
料理でいうと、一つのお皿にハンバーグとサラダが乗っています。
一つのお皿にご飯と漬物が乗っています。
一つのお皿にスープとネギが乗っています。
飲み物を合わせて、ランチの出来上がりです。
このようにお皿の役割をするのが「Bus(バス)」です。
楽曲でいうと、いろんな音(食べ物)をBus(お皿)集めて、Busをまとめて歌(飲み物)を合わせて、曲(ランチ)の出来上がりです。
バスのつなぎ方
それでは、どうやって各トラックの音をバスに集めるかを説明します。
トラックには「入力」と「出力」があります。
最初の設定はアウトプット(Out 1-2)に出力が設定されていると思います。
その「出力」をバスの番号に設定します。
ここではとりあえず「Bus 1-2」に設定します。
そしてバスに使うトラックには、オーディオファイルを作る「オーディオトラック」ではなく、音信号を入出力するトラック「Aux」のトラックを使用します。
バスのトラックを作ったら「入力」を「Bus 1-2」にすると、先ほど「出力」で「Bus 1-2」に設定したトラックの出力信号がこちらのトラックに入ってきます。
他の楽器のトラックも「出力」を「Bus 1-2」にすれば、無制限に指定したバストラックに音が入ってきます。
バスの活用法とメリット
つなぎ方がわかったところでどのように活用するかですが、DTMで一曲作ると、結構バスだらけになります。
バスを使うメリットは以下になります。
- 各グループでエフェクターなど、効果的に音をまとめやすい。
- 各グループで音圧を揃えておけば2mixで音圧を上げやすい。
- ミックスの時に「ソロ」「ミュート」で確認しやすい。
などなど、メリットはたくさんあります。
バスに慣れるにはまず、大まかにグループに分けるとこから慣れていくと良いです。
さらにバスを活用すると、ドラムなど細かく分けられます。
ドラムのよくあるバスパターン
キック・バス
「イン」・・・ビーターの近くのアタック音
「アウト」・・・外側の低音
「サイド」・・・胴鳴りの音
スネア・バス
「トップ」・・・皮のアタック音
「ボトム」・・・スナッピーの音
「サイド」・・・胴鳴りの音
上記のように「キック」と「スネア」だけでも、バスで組んで単体の音にする場合があります。
それらを含めてさらにドラムキットでまとめます。
ドラム・バス
キック・バス
スネア・バス
ハイハット
ハイタム
ミッドタム
ロータム
フロアタム
オーバーヘッド・L・R
アンビエンス・ニア
アンビエンス・ミッド
アンビエンス・ファー
エンジニアさんによってはもっと細かくセッティングします。
ドラムをまとめるのはかなりの経験と技術がいるので、まずはドラム音源ソフトでバスの組まれ方を学ぶことが大切です。
ストリングス、ブラスはバスでまとめる
ストリングスとブラスは各パート別で打ち込むことが多いので、セクションを組むとミックスが大変です。
僕は必ずバスでまとめます。
ストリングス
バイオリン
ビオラ
チェロ
コントラバス
ブラス
トランペット
トロンボーン
サックス
曲によっては、各楽器もっと細かく分けられます。
バストラックにエフェクトをかける
バスでグループに分けると把握しやすく、ミックスもやりやすいというメリットがありますが、エフェクトをまとめてかける効果というメリットは大きいです。
まとまった音にかけるコンプやリバーブはミックスにとても良い効果を発揮します。
コンプはバスコンプ向きのコンプがたくさんあるように、バストラックでコンプは重要な仕事をしてくれます。
コツとしては、あまりかけすぎないようにして、「アタック」と「リリース」をうまく調整してグループに一体感を作ることです。
バスコンプで有名なものはSSL社のバスコンプですが、たくさんのメーカーからモデリングのプラグインが出ています。
他にも「API 2500」や「FAIRCHILD 670」などもバスコンプとして使われます。
ま と め
バスの使い方は他にもセンドリターンを絡めたり、利用方法はたくさんあります。
組み方もエンジニアさんによってさまざまです。
徐々に慣れていき、自分のスタイルにあったバスの組み方を見つけると良いです。
今回は「Bus(バス)」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム