こんにちは。マサツムです。
作曲で重要なメロディを作る作業で、必ず関係してくる非和声音。
これを理解するとメロディの世界観が広がります。
多くの人が自然とできているメロディのパターンかもしれませんが、ひとつひとつ名前があり効果も違います。
今回は「非和声音」を、誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「非和声音」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
非和声音とは?
非和声音(Non code tone)とは、和音(コード)に乗っていないメロディラインの装飾音のことをいいます。
反対の言葉は、和音構成音(コードトーン)といい、和音に含まれる音のことをいいます。
歌のメロディはもちろん、アルペジオなどの楽器メロディも非和声音を取り入れながら作っていくと、世界観が広がり個性が出てきます。
和声外音(わせいがいおん)ともいわれます。
非和声音と転位
和音の構成音を上か下に移動することを転位といい、非和声音を作ります。
調(key)は「C(ハ長調)」で転位の代表的なものを説明します。
その音で移動する音符を赤くしています。
五線譜の上にコードを青字で書いています。
刺繍音(ししゅうおん)
和音構成音の音を上か下の非和声音に移動して、元の音に戻ります。
例は、和音構成音「ミ」を、上の非和声音「ファ」に移動して、ふたたび和音構成音の「ミ」に戻っています。
経過音(けいかおん)
和音構成音の音を上か下の非和声音に移動して、その方向の和音構成音の音に移動します。
例は、和音構成音「ミ」を、上の非和声音「ファ」に移動して、さらに上の和音構成音の「ソ」に移動しています。
倚音(いおん)
いきなり非和声音が入り、その音が和音構成音の音に戻ります。
例は、はじめから非和声音「レ」が入り、上の和音構成音「ミ」に戻っています。
先取音(せんしゅおん)
コードが移り変わる時、次のコードの和音構成音の非和声音を入れてつなげます。
例は、コード「G」に変わる直前に非和声音「シ」が入り、「G」に移り変わります。「シ」は「G」の和音構成音なのでキレイに移り変わります。
掛留音(けいりゅうおん)
コードが移り変わる時、次のコードの非和声音をタイでつないで、伸ばしたままにします。
例は、コード「G」の和音構成音「シ」をそのまま伸ばして、「C」に移り変わります。「シ」は「C」の非和声音なので余韻(よいん)を残しながら移り変わります。
楽曲のしくみ
楽曲はピッチ(音高)という縦のラインと、リズムという横のラインがグリッドになってできています。
ピッチに関しては調(key)が土台にあり、その上にコードが並べられ、さらにそのコードの上で和音構成音と非和声音が組み立てられるというフォーマットになっています。
そしてそのピッチのフォーマットを、いろんな種類のリズムが運ぶと、それが楽曲になるということです。
こうやって楽曲ができていると思うと、音楽は無限大です。
ま と め
冒頭にも書きましたが、非和声音(ノンコードトーン)は多くの人が自然とできているメロディのパターンです。
しかし、こういった手法をひとつひとつ覚えていけば、作曲に行き詰まった時などに、いろいろ試す方法の引き出しが増えます。
今回は「非和声音」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム