こんにちは。マサツムです。
DTMをやっているとギターという難題にぶつかる人が多いです。
DTMerは、何か楽器を弾ける人が多いと思いますが、ギターだけは未だにごまかしが聴きにくい楽器です。
鍵盤関係やドラムやベースは、現在のDTMでは本物と区別がつきにくいくらい音源が進化しています。
しかし、ギターは始めたばかりの人が弾くと曲全体のクオリティがとても下がります。
DTMerにとってギタースキルはかなり重要になります。
そこで僕の周りでもギターをちゃんと始める人がたくさんいます。
そして、まずスコア(楽譜)を買ってみるものの、意外と読み方が分からず、挫折する人が多いです。
今回は楽譜の中でも「TAB譜」を誰にでも分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「TAB譜」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
TAB譜とは?
TAB(タブ)譜(TAB score)とは、6線譜をギター(4線譜はベース)の弦に例えて、抑えるフレットと指を数字で表す楽譜のことをいいます。
タブラチュア(タブラチャー)の略で15世紀〜17世紀あたりから5線符の代わりに使われていたようです。
現代のギター奏法はいろいろあって、TAB譜はそれも親切に表記してあるので、普通の音符の楽譜にはない、覚えなければいけない記号がたくさんあります。
TAB譜の見方
まずは基本の見方です。
ギターはフレーズとコードも表現しなければいけないので、6線譜のギターTAB譜で説明していきます。
基本的にベースも見方は同じです。
TAB譜によっては数字だけで表記しているものもありますが、丁寧に記入されているものもあります。
6本線がある一番下が6弦(ギターの一番上にある一番太い弦)を表しています。
そして上に行くにつれて、5弦・4弦・3弦・2弦、そして一番上にあるのが1弦になります。
数字は押さえるギターのフレットの数字を表記してあります。
「0」は開放弦(何も押さえない)です。
上の「ダウン」「アップ」の記号はオルタネイトピッキングをするときに、「ダウン」か「アップ」どちらが良いかを丁寧に表記してあります。
下の漢字「薬・中・人・小」は見たとおりで、どの指を使うと良いかを丁寧に表記してあります。
文章で説明すると・・・
4弦の開放弦で「レ」
4弦の2フレットを中指で押さえて「ミ」
4弦の3フレットを薬指で押さえて「ファ」
3弦の開放弦で「ソ」
3弦の2フレットを中指で押さえて「ラ」
2弦の開放弦で「シ」
2弦の1フレットを人差し指で押さえて「ド」
というように弾くのが、このTAB譜で分かります。
続いては、ギターのコードを弾くときの表記です。
親切なものは丸で囲ってあり、中でも音を出さない弦(ミュート)を「×」にして表記してあります。
文章で説明すると・・・
5弦の3フレットを薬指で押さえて「ド」
4弦の2フレットを中指で押さえて「ミ」
3弦の開放弦で「ソ」
2弦の1フレットを人差し指で押さえて「ド」
1弦の開放弦で「ミ」
というように「C」(ド・ミ・ソ・ド・ミ)のコード弾くのが、このTAB譜で分かります。
TAB譜に使われる奏法の記号
ギターにはとてもたくさんの奏法があります。
TAB譜はそれらも丁寧に表記してくれます。
以下に、奏法とその表記をまとめました。
ハンマリング・オン
右手のピッキングなしで、左指で弦を叩いて音を出す奏法。「ハンマリング」と略されます。
ハンマリング・オン
プリング・オフ
右手のピッキングなしで、左指で弦を引っ掛けて音を出す奏法。「プリング」と略されます。
プリング・オフ
スライド
右手のピッキングなしで、音を出したまま左指を弦の上で滑らせて音をつなげる奏法。
スライド
チョーキング
弦を上または下の伸ばして音程を上げる奏法。音程を上げることを「チョークアップ」といい、伸ばした状態から元に戻す奏法を「チョークダウン」といいピッキングから音程を下げることができます。半音の1/2だけ音程を変えるチョーキングを「クォータチョーキング」といい「Q.C」と表記します。
チョーキング
グリッサンド
決まっていないフレットへスライドアップまたはダウンさせる奏法。決まっていないフレットから指定のフレットに入る場合もあります。数字の右側に上がっていくか下がっていくか、左側に上がって入るか下がって入るかで表記の仕方が変わります。
グリッサンド
トリル
右手のピッキングなしで、ハンマリングとプリングを繰り返して音を出す奏法。
トリル
ビブラート
小さなチョークアップとチョークダウンを繰り返して音程を揺らす奏法。
ビブラート
ブリッジミュート
右手でブリッジで固定している弦を軽く触れてミュートした音を出す奏法。「M」か「Mute」と表記する場合もあります。
ブリッジミュート
ブラッシング
左手で弦をミュートした状態で右手でカッティングする奏法。コードをTAB譜にする合間によく表記されています。
ブラッシング
ライトハンド
「↓」のフレットを右手で弦を叩いて、左手のハンマリングとプリングと組み合わせて音を出す奏法。「R.H.」と表記する場合もあります。右手で弦を叩いて音を出す奏法を「タッピング」といい「T」で表記します。
ライトハンド
ナチュラルハーモニクス
弦に軽く触れてハーモニクス(倍音)を出す奏法。5、7、12フレットがハーモニクスを出しやすいです。
ナチュラルハーモニクス
ピッキングハーモニクス
ピッキング後に右手の親指で弦を軽く触れてハーモニクスを出す奏法。
ピッキングハーモニクス
アーミング
アームの付いているギターでアームを使って音程を変化させる奏法。ビブラートもアーミング奏法の場合は「arm」と表記されます。
アーミング
ピックスクラッチ
6弦や5弦にピックを押し当てて引っかくように音を出す奏法。歪んだ音色の方が有効な奏法です。
ピックスクラッチ
ま と め
TAB譜について記事にしましたが、ギター奏法についても書いたので、DTMの作業でギターのいろんなパターンが使えるのでぜひお役立てください!
普段アドリブや手グセでギターを弾いていますが、たまには楽譜の合わせてギターを表現するのもなかなか楽しいです!
今回は「TAB譜」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム