ラウンドロビンという言葉は昔は使われていなかった音楽用語ですが、ソフト音源がたくさん増えてきて機能の一つとして使われるようになってきました。
実はDTMでリアルな打ち込みをすることのに関係してきます。
今回は「ラウンドロビン」をわかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「ラウンドロビン」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
ラウンドロビンとは?
ラウンドロビン(Round Robin)とは、ソフト音源を使って打ち込みをする時に、複数のサンプル素材を入れ替えて発音させる機能のことをいいます。
この機能が付いていることによって、速いフレーズでも単調になることなく、演奏に人間味がプラスされます。
自動でリアル感を作ってくれるので、とても便利な機能です。
生ドラムやパーカッションやストリングスなど、生演奏を前提にしている音源はもともと機能が付いているものも多いです。
ラウンドロビンには、音楽用語以外にも「役割・出番をたくさん交替しあう」や、IT関係だと「通信ネットワークにおいて負荷分散する」というような意味がたくさんあります。
マシンガン効果をラウンドロビンで回避
打ち込みで同じ音が連続する場合、「ダダダダ‥」と並ぶと単調でとても機械的なフレーズになります。
これをマシンガン効果、あるいはマシンガン鳴りといい、特に打楽器などは、この状態になるとリアル感が消されてしまいます。
もちろんあえて機械的な表現にするために打ち込むジャンルもありますが、ドラムやストリングスなどの生演奏は、人間味のあるリアル感が必要になる場面は多いです。
ラウンドロビンの機能が付いているソフト音源はONにすると微妙に違うサンプルが自動で選択されるので、連続して同じサウンドにならず、リアルな演奏に近づけることができます。
「ラウンドロビン」なし
「ラウンドロビンなし」だと同じサウウンドが並び、名前の通りマシンガンのような機械的な冷たいフレーズになります。
「ラウンドロビン」あり
「ラウンドロビンあり」だと微妙な違いかもしれませんが、人間がきっちり叩いて誤差が出るようなリアルさが出てきます。
ヒューマナイズとランダマイズ
音源ソフトには「ヒューマナイズ」や「ランダマイズ」という機能も付いているものがあります。
こちらも「ラウンドロビン」と同様に、生演奏のリアルな人間味を出すためのパラメーターです。
しかし、「ピッチ」や「ベロシティ」や「リズム」をランダムに変更してくれるという機能なので、ちゃんと理解してうまく利用した方が良いです。
数値を上げていくと安定感がなくなり、自動でいわゆる下手な演奏に変化していきます。
ま と め
DTMでは、どれだけリアルな演奏が表現できるかというところが、昔からテーマになっているところもあります。
特に現在は、作曲・編曲する人も楽器の弾けない、または録音できない環境での作業という方もたくさんいます。
リアルな演奏というのは、エフェクターでは表現できないことなので、こういった技術は理解してアレンジなどに役立てた方が良いです。
今回は「ラウンドロビン」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム