こんにちは。マサツムです。
コーラスと聞くと歌を合唱することを想像する人は多いと思います。
DTMにとって、実はこのコーラスがレベルアップのひとつです。
コーラスに意味を理解すれば、DTMの作業で解決できることが隠れています。
今回は「コーラス」を分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「コーラス」って何をするの?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
コーラスとは?
コーラス(Chorus)とは、複数の人が同時に同じパートを歌うことをいいます。
人が全く同じパートを歌うことによって生まれる、ピッチやタイミングの少しのずれで、「透明感」「艶やかさ」「広がり」「厚み」のある効果を得ることができます。
この合唱してできる効果を作り出せるエフェクターも「コーラス」といいます。
モジュレーションの部類に入るエフェクターですが、「フランジャー」や「フェイザー」のように動きがあるのではなく、音作りとして効果をつけるエフェクターです。
コーラス効果を作る場面が、DTMではいろいろ出てきて、重要な役割を果たしてくれます。
ベース、ギター、シンセ、ボーカル、の音作りの幅を広げてくれます。
また、洋楽のセクションを区別する時、曲のテーマとなる部分(邦楽でいうサビのようなところ)のことを「コーラス」というので混乱しないようにしないといけません。
コーラス効果のメリット・デメリット
上記で書いたようにコーラス効果を使って音作りをすると、「透明感」「艶やかさ」「広がり」「厚み」をつけることもできます。
したがって、いろんな楽器に効果的に使用することができます。
メリット
- ベースに厚みをつけて音を埋める。
- ギター、鍵盤を艶やかにする。
- ボーカルにキャラクターをつける。
- バックコーラスを楽曲に馴染ませる。
など、いろんな効果が期待できます。
デメリット
コーラス効果をつけることによって、本来のダイナミクスや生々しさがどうしても失われます。
良くも悪くも、「機械っぽさ」という印象の音色になってしまいます。
デチューン
シンセサイザーにはデチューン(Detune)という機能があります。
すごく小さな単位でピッチを上下することができ、ピッチを少しずらすことによってオシレーター同士でコーラス効果をつけるという機能です。
「ディチューン」とも呼ばれます。
音に厚みがつき、シンセサイザーの音作りには欠かせない効果的な機能です。
デチューンの有り無しで音を聴いてみてください。
デチューン無し
デチューン有り
コーラスの歴史
80年代のサウンドにコーラスはよく使われていました。
コーラスを世の中に広めた立役者は、ローランドのギターアンプ「ジャズコーラス」と言われています。
1975年に登場したトランジスタのアンプで、コーラスをかける機能が付いているのが特徴のアンプです。
現在でも「ジャズコ」「JC」と愛称で呼ばれ、ライブハウスや練習スタジオに一番多く置かれているアンプです。
昔のコーラス効果をつけるレコーディング方法として昔は、オルガンによく使われるレスリー・スピーカーを通して音を拾い、ズレを作り出しコーラス効果をつけてレコーディングしていました。
ま と め
コーラス効果の意味を知ると、DTMの幅がまた広がります。
音楽すべてにおいて「微妙なズレ」が無限の音楽を作り出しているのだと思います。
今回は「コーラス」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム