こんにちは。マサツムです。
DTMを最近始めたばかりの方は、サンプラーと聞いてなんとなくイメージは分かるといった人がたくさんいると思いますが、DTMが普及する前の宅録をしている人には、サンプラーはとてもとてもありがたい存在でした。
現在ではDTMで宅録が急激に進化したので、サンプラーという名前の価値も薄れてきているのかもしれません。
今回は「サンプラー」を分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「サンプラー」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
サンプラーとは?
サンプラー(Sampler)とは、音を記録(サンプリング)して再生できる機器のことをいいます。
音楽的でなくてもどんな音、声もサンプリングすれば、音楽に合わせて再生することができます。
サンプリングした音をピッチを変えたり、スピードを変えたり加工をして再生することができ、現在のDAWでできることがリアルタイムでできる機材です。
現在ではたくさんの機材があり、サンプラーの機能も取り入れて進化しているので、機材同士の境目がむずしくなってきています。
キーボードや電子ドラムも同じような仕組みで音が出ますが、これらはサンプラーとは言わず、サンプリングしたものを再生することに徹している機器を一般的にサンプラーと呼びます。
ハウスやHIP-HOPといったジャンルに積極的に取り入れられています。
サンプラーの歴史
サンプラーと呼ばれる機材が出始めたのは1970年代後半あたりですが、その頃のサンプラーはとんでもない価格でした。
家が買えるくらいの価格です。
それでいて出力も不安定で、大きくて重量もあり、とても活用的ではありませんでした。
1980年代に入って登場したE-mu Systemsの「Emulator」シリーズが徐々にミュージシャンに活用されてきました。
価格もぐっと下がりましたが、良い車が買えるくらいの価格です。
日本のミュージシャンでは坂本龍一さんや小室哲哉さんが愛用していました。
世界を魅了したAKAIのサンプラー
1980年代後半からAKAIがサンプラーをラックタイプのものを発売してきますが、1994年に発売したPADの付いたサンプラー「MPC-3000」が世界的に大ヒットします。
このAKIの「MPCシリーズ」はハウスやHIP-HOPの流行に確実に貢献した機材です。
約30万円したので、今考えるとそれなりにいい価格ですが、当時かなりの人が持っていました。
その後、半分くらいの価格で「MPC-2000」が発売され、こちらも大ヒット。
MPC-2000, MPC-3000はいまだにたくさんの方がDTMでも使用しています。
あの独特なダウンサンプリングしたパスパス感は、今でもクセになるのがわかります。
そして「MPCシリーズ」は現在も進化中で、「MPC X」が発売されています。
価格は変わらず30万円近くしますが、全てにおいてフルに進化しています。
(2020年9月現在)
メロトロンのしくみ
みんなずっと大好きなメロトロンの音色。
誰もが例える有名曲はビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」だと思います。
このメロトロンの音の出るしくみからすると、実は初のサンプラー機材はメロトロンなんじゃないかと言われています。
見た目は鍵盤楽器ですが構造はとてもアナログ式で、鍵盤すべてに音を出す磁気テープがつながっていて、鍵盤を押すとオモリのストッパーが外れてテープがゆっくり再生されてあのよれたフルートのような音が流れます。
なので押しっぱなしにするとテープが終わって音が止まります。
現物は手に入れるのは相当難しいですが、いつが作業場にほしい憧れの機材です。
現在はデジタルで出力するメロトロンも出ていますが、これもとてもよくできています。
ま と め
サンプラーの進化、機材の進化はこの20〜30年でとんでもなく進んでいると思います。
しかし、肝心の音楽は進化しているのかどうかという感じがしてしまいます。
これから機材の進化とともに斬新(ざんしん)な新しいジャンルが生まれたり、音楽も今までにない進化をするのか楽しみです。
今回は「サンプラー」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム