こんにちは。マサツムです。
DTMをやっていると、ビンテージ楽器に興味が出てきます。
昔の機材は作りが面白く、音の出る仕組みを知ると、DTMでの音作りの技術にも役立ちます。
今回はとても古い楽器「メロトロン」を、わかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「メロトロン」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
メロトロンとは?
メロトロン(Mellotron)とは、磁気テープを使ってサンプルされた音声を再生する鍵盤楽器のことをいいます。
初代のものは鍵盤数が35鍵で、鍵盤ひとつひとつに磁気テープが付いていて、アナログ方式の再生でサンプルされたフルートのような音が、鍵盤を押すことによっての音が鳴る仕組みです。
35音階の音がサンプルされていて、世界初のサンプラー楽器ともいわれています。
1960年代に作られた楽器で、プログレッシブロックにも積極的に使用されていました。
この時代のロックが好きな人には、憧れの楽器です。
メロトロンの音が出る仕組み
メロトロンはとてもアナログな仕組みで音が出ます。
鍵盤を押すとローラーと再生ヘッドが磁気テープに押し付けて音が出ます。
鍵盤を離すとバネによってテープが戻されて元に戻るという仕組みです。
テープがその分しかないので長く音を伸ばすことができません。
構造からして、すごく早い演奏は不向きです。
そして、テープで不安定な部分があり、音が少しよれてしまいます。
鍵盤を強く押すと、再生ヘッドが押し付けられて音色が少し変わるという、アフタータッチのような効果まであるそうです。
メロトロンを使った名曲
『Strawberry Fields Forever』The Beatles
メロトロンの音色を聴いて真っ先に思い浮かべるのが、ビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」だと思います。
メロトロンの音色が鳴るとこのイントロフレーズを弾きたくなります。
『Stairway To Heaven』Led Zeppelin
こちらも誰でも聴いたことのある名曲、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」。
音色だけで寂しさが増していきます。
『The Court of the Crimson King』(Album)King Crimson
プログレの金字塔のキングクリムゾンのファーストアルバム。
メロトロンを存分に使った、メロトロンといえば外すことのできないアルバム。
『Foxtrot』(Album)Genesis
フィル・コリンズが率いるプログレッシブロックバンド、ジェネシスの4枚目のアルバム。
アルバム冒頭からメロトロンで雰囲気を作り、アルバムの中でもメロトロンを使った楽曲が収録されています。
現代のメロトロン
デジタル・メロトロン
現在当時のものを手に入れるのはむずかしいですが、音源をデジタルで再現したデジタル・メロトロンという機材があります。
メロトロン・ソフト音源
DTMでメロトロンを扱いたい人にはソフト音源もあります。
メロトロン風・エフェクター
メロトロンの音作りができるエフェクターもあります。
ま と め
どれだけ時が経っても、楽曲が色あせない限り、ビンテージ楽器も注目され続けます。
メロトロンはいつまでたっても、憧れの楽器であり続けるのだと思います!
今回は「メロトロン」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム