こんにちは。マサツムです。
今回はイコライザー、SoundToysの『Sie-Q』の使ってみた感想を、わかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
まずはひとこと。
歌の高域を聴きやすく、そしてほんの少し暖かな色付けしたい時に!
特 徴
- 「Siemens W295b」のモデリング・プラグイン。
- SoundToys唯一のEQ。
使ってみた感想
今回紹介するのは、SoundToysの『Sie-Q』というプラグインです。
人気のSoundtoysのバンドル「Soundtoys 5」に収録されているプラグインです。
Sie-Qは実機「Siemens W295b」のモデリング・プラグインです。
Soundtoysは空間系、サチュレーション系の面白いエフェクトが多いですが、その中で唯一の珍しいEQ(イコライザー)です。
実機は3バンドで調整する、すごくシンプルなEQです。
そこに、実機のサチュレーション感を調整できる「DRIVE」のパラメーターを加えたプラグインです。
独特なアナログの質感とサチュレーションを加えることができるので、Soundtoysならではの面白い感覚を楽しむことができます。
Qの形にクセがあって、狙った帯域をより強調するような形の上がり方、下がり方をします。
正直音楽的に調整するのはむずかしいかと思いました。
2mixには軽く補正するには良いですが、低域は結構、音が破綻してしまいます。
サチュレーションは軽くかけて、EQとして使うのが個人的にはオススメです。
元々、放送用のEQとして作られているだけあって、高域の調整が声を聴きやすくするのに絶妙なんだと思います。
CPU負荷も軽いので、気軽にハイ上げにどんどん使えます。
使い方
「LOW」と「HIGH」が周波数固定のシェルビングでブースト・カットができます。
「LOW」はローカットするのにはとても良いですが、低音のある楽器にブーストする時は、少し補正するような使い方が良いと思います。
「HIGH」の調整はカットもブーストも、とても心地い空気感の調整ができます。
「MID」だけ帯域を700Hzから5.6kHzの間で設定でき、ブースト・カットができます。
とてもわかりやすく効いてくれます。
「DRIVE」は-15〜+15dBの調整ができます。
下げると音量が下がり、0dBより上げていくとサチュレーションがかかっていきます。
上げ過ぎると低域から中域がすぐ引っかかってくるので、音色にもよりますが少しサチュレーション効果を加えるという使い方が良いと思います。
楽器に対する特徴と使い方
ドラム
ドラム各キットにパンチを加え抜けをよくすることができます。
サチュレーションもうまく使えば、迫力のある音も作れますが、ケンカし合わないように調整するのがむずかしいかもしれません。
オーバーヘッドのシンバルなど、高域を調整するにはすごく効果的に使えます。
ベース
ベースは結構扱いやすいです。
各周波数帯域を素直に調整でき、アタック感も気持ちよく作れて良いです。
ベースにサチュレーションは◯です。
ギター
ギターのミッドは細かく調整できませんが、ローをカットに使って、ハイで抜けも良くできます。
サチュレーションも音作りに役立てることができます。
ボーカル
ボーカルはとても効果的でよく使います。
高域がキレイに上がって、声がしっかり抜けてくるのでとても効果的に使えます。
さらにサチュレーションを少しだけかけると、歌に存在感が出ます。
ココが好き!
歌を聴きやすく調整できる!
ハイがキレイで耳に優しく抜けが良い!
CPU負荷が軽い!
気になった点…
普通のパライコのようなイメージで使おうと思っていると少し違います…。
こんな方にオススメ!
- 歌の輪郭をキレイにしたい人
- SoundToysが好きな人
- ビンテージ実機のモデリングが好きな人
ま と め
まとめとしては「高域をイキイキさせるプラグイン」といったところでしょうか?
普段はビンテージのパライコで、音作りを大きく変化させたりしますが、このSie-Qは個人的には過度な効果を加えるのではなく、少しのブラッシュアップに使っています。
でも、ボーカルには本当に良いです。
Soundtoysのバンドル「Soundtoys 5」は、とても面白いプラグインが集まっているコレクションです。
今回はその中に収録されている、「Sie-Q」を簡潔(かんけつ)に魅力をまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム