こんにちは。マサツムです。
プリプロという言葉は宅録をやっている人には、あまり聞かない言葉かもしれません。
プロのレコーディングには必ずつきもので、そしてDTMにも関わってくる「プリプロ」今回は分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「プリプロ」って何をするの?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
プリプロとは?
プリプロ(Pre production)とは、レコーディングを円滑(えんかつ)に進めるために行われる、事前レコーディングのことをいいます。
プリプロダクションを略してプリプロといいます。
本番さながらではありますが、細かいところまで追求することはなく、予行演習のようにレコーディングの流れを把握しながら録音に挑みます。
アルバムレコーディングなど、本番のレコーディング前には、エンジニアさんは別の人の場合が多いですが、スタッフ、プロデューサーを含め、必ずプリプロがありました。
プリプロが行われるメリットはたくさんあります。
プリプロをすること自体、時間と費用の無駄で意味がないじゃないかという人がたくさんいますが、絶対にやった方が良い行程です。
現代ではDTMで気軽にプリプロができてしまうので、さらに大きなメリットになります。
ちなみに、大きな会場ではライブを行う時、前日に本番さながらでリハーサルすることを「ゲネプロ」といいます。
プリプロをする理由
プリプロをするメリットはいくつもあります。
ひとつずつたどっていくと、レコーディングという存在がそれだけ大切な事かがよく分かると思います。
①本番の作業をスムーズに
これに尽きるとは思いますが、プリプロをすることによって、本番がスムーズに進み時間が短縮できます。
本番のレコーディングスタジオは使用料が1日数十万円もします。
プリプロをリーズナブルなレコーディングスタジオで行うことで、悩む時間を少しでもなくし、どこに時間がかかるかを把握でき、どのくらいでリズム隊が完パケするかなど、時間をある程度読む事ができます。
大きなレコード会社は自社レコーディングスタジオがあり、そこで所属のアーティストがプリプロを行います。
②フレーズを確認できる
完成系をイメージしてレコーディングしてみても、「何か足りない」とか「このフレーズはいらない」とか「この音は当たっている」などが出てきます。
実際の本番だとそこから、「ではどうしましょう?」という時間が出てしまいます。
プリプロで気付いたフレーズを練習で確認して本番に挑めば、悩む時間もなくなり、納得いくフレーズを演奏することができます。
③選曲を見直す
実際曲を並べてみると、必要のない曲が見えてきます。
歌ってみて「この曲だけなんだか入り込めない」となるとアルバムから外れていくこともよくあります。
宅録でプリプロ
打ち合わせをして、プリプロを作家さんに任せて、アレンジをなんどかやりとりで修正して行うこともあります。
候補の曲をアルバムを作る想定でそれぞれ楽曲を固めていき、本番に挑むという進行です。
実際に僕も何度かメジャーアーティストのプリプロに宅録で参加しました。
DTMの進化があってこそのプリプロのやり方だと思います。
ま と め
プリプロは本番のレコーディングをスムーズに進めるための行程ですが、実際は本番よりやることが多かったりします。
打ち合わせでは少しオーバーワークぐらいの設定でいつもプリプロに挑みます。
ひとつのアルバムを作るのには、たくさんの人と時間と費用が必要だということがわかっていただけたと思います。
今回は「プリプロ」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム