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神秘的な遊べるリバーブEventide『Blackhole』の使ってみたレビュー

Blackhole使い方レビュー

DTMでとても重要となるエフェクトのひとつがリバーブです。
誰でも遊べて簡単にリアルな空間を作ったり、幻想的な効果を作ることができます。

今回は、そんな幻想的な処理と効果音を作るのにもってこいのリバーブ・プラグイン、Eventideの『Blackhole』の使ってみた感想を簡潔にまとめてみました。

『Blackhole』まずはひとこと。

幻想的で壮大な、遊べるリバーブ

『Blackhole』の 特徴

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使ってみた感想

今回紹介するのはEventideのBlackholeというリバーブ・プラグインです。

Eventideといえば、時代を作った空間系ラック・エフェクト「DSP4000」や「H3000」などがとても人気で有名です。

今回の『Blackhole』はそんなEventideの良さが詰まった個性的な高品質のリバーブ・プラグインです。
同メーカー人気のStompboxシリーズ「SPACE」のリバーブを、プラグイン化したリバーブでもあります。

プラグインだけでなく、『Blackhole』のコンパクト・エフェクターもあります。

幻想的な音に活躍できるリバーブ

Eventideのリバーブはとても評判がよかったので、気になっていました。

セールになっていたのもあり、見た感じエディットも操作しやすそうだったので、この機会に購入してみました。

最初の印象は、残響音がキレイで音の伸びも気持ち良い、少し使い所が片寄るかなという印象でした。
ナチュラルな立体感を出そうという使い方ではあまり適していませんが、「神秘的」「幻想的」なリバーブを使う楽曲にはとても気持ち良いだと認識しました。

特にEDMに使われるピアノの伸びのあるリバーブ感や、壮大な楽曲に入るギターのフレーズなんかは、『Blackhole』はとても神秘的に表現できます。
この手の質感は一般的なリバーブでは再現しづらいです。

リバーブの種類でいうと、スプリング・リバーブのような響きです。


デフォルトの設定でスネアを鳴らしてみました

https://masatsumu-dtm.com/wp-content/uploads/2022/11/940f00b6ce0bca7ce6a0e6cfc4fadc05.mp3?_=1

 


GRAVITY」というパラメーターが面白く、「12時」より左方向に回すとリバーブにリバースがかかります。
モジュレーションの「DEPTH」と「RATE」も組み合わせれば、吸い込まれるような残響音になります。
音質も壮大で、まさしく宇宙のブラックホールといったイメージの効果を得ることができる、このリバーブの面白い特徴です。


大きなトンネルでの残響音のような音も作れます

https://masatsumu-dtm.com/wp-content/uploads/2022/11/BlackHole-gravity-.mp3?_=2

ピッチの変化を使って面白い効果音も作れます

https://masatsumu-dtm.com/wp-content/uploads/2022/11/BlackHole-picth.mp3?_=3

「マクロ機能」で動きのある効果音が作れる

さらに特徴が「マクロ機能」という面白い機能です。
各パラメーターをどのくらい動かすか設定して、下にあるリボン・コントローラー(青い縦線の光)を動かすと、まとめて各パラメータが設定範囲で動かすことができます。
これをオートメーションで書けば、動きのある効果音を作ることができます。

耳を引く効果音は、音自体に個性を出す作り方もありますが、動きのある音はディレイやリバーブを使って作る場合も多いので、これはアイテムとして使えます。

まずはプリセットから

プリセットもたくさん用意されています。

パラメーターの組み合わせ方でいろんなパターンの変化があるので、まずはプリセットで効果を把握することをオススメします。

『Blackhole』の使い方

一般的なリバーブと少し変わった操作もあるので、実際に触ってみないとわかりづらいものもあります。

ひとつずつパラメーターの説明をしていきます。

MIX」・・・原音とエフェクト音の割合を設定できます。

GRAVITY」・・・Decay(ディケイ)と同じ役割で、右に回すと残響音が伸びていきます。12時よりも左に回すとリバース・リバーブに変わります。

SIZE」・・・空間の広さを設定します。左に回すと高域の寄りの狭い空間、右に回すと低域寄りの広い空間のイメージです。

PREDELAY」・・・初期反射が届くまでの時間を設定できます。「TEMPO」の設定で数値の間隔が変わってきます。

LOW」・・・低域の周波数350Hzのリバーブ成分のレベル設定ができます。

HIGH」・・・高域の周波数2000Hzのリバーブ成分のレベル設定ができます。

TEMPO」・・・プリディレイ設定をBPM、ms(ミリセコンド)、あるいは自由に設定できます。

DEPTH」・・・モジュレーションの幅を設定できます。ピッチの変化でリバーブの深みが出ます。

RATE」・・・モジュレーションの速さを設定できます。基本的にゆったりしたモジュレーションです。

FEEDBACK」・・・リバーブ音の反復の量を設定できます。

RESONANCE」・・・上の段の「LOW」と「HIGH」とともにEQ処理に関わってきます。ピンポイントで周波数が強調され、リバーブが拡大されていきます。

リボン・コントローラー」・・・マクロ機能を使用するためのコントローラーです。各パラメーターのツマミの白い点をドラックしたまま動かせば、青いラインがツマミに沿って引かれます。動かしたいパラメーターに青いラインを設定すると、その範囲内をまとめてリボン・コントローラーで動かすことができます。リボン・コントローラーをDAW上でオートメーションを書けば、動きのある音色を作ることができます。

KILL」・・・原音をミュートし、残響音だけ残します。楽曲の中で効果的に使うことも、残響音のみのチェックもできます。

HOTSWITCH」・・・長押しして点滅した状態で設定すれば、このボタンで2つの設定を切り替えることができます。オートメーションでオン/オフの設定をして切り替えれば、楽曲中でも面白い効果を作れます。

FREEZE」・・・残響音が止まって減衰することなくなり続けます。その間にリバーブの音を調整できたり、効果音としても使えます。

ココが好き!

残響音の伸びがキレイで、ギターやピアノに効果抜群!

簡単に面白い効果が作れる!

プリセットが充実!

気になった点…

ナチュラルなリバーブを細かく設定するのはむずかしいので注意…。

こんな方にオススメ!

『Blackhole』 まとめ

まとめとしては

「幻想的な楽曲には必須のリバーブ・プラグイン」

といったところでしょうか。

リバーブの動きをここまでコントロールできるものはなかなかないので、貴重なリバーブだと思います。

使い所がハマれば最強に心強いアイテムだと思います。

今回は、EventideBlackholeの使ってみた感想を簡潔にまとめてみました!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

マサツム

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