こんにちは。マサツムです。
「モジュール」というワードは音楽雑誌や動画を見ているとよく出てきます。
意味をしっかり知ると必ず役に立つと思うので、誰にでも分かりやすく簡潔に説明しようと思います。
「モジュール」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
モジュールとは?
モジュール(module)とは意味としては「部品」という表現をするそうですが、音楽用語で使う時は「音源モジュール」ということが多いです。
「音源モジュール」、その名の通り音源です。
モジュールにもよりますが、いろんな種類の楽器の音色や、シンセサイザーの音色のプリセットがたくさん入っています。
「音源モジュール」のことを「トーンジェネレータ」という場合もあります。
音源モジュールの活用法
特にキーボードはたくさん音色が欲しいけど、それだけキーボードを集めるのはスペース的にも大変です。
ライブとなるとキーボードを置くスペースが限られてきます。
そこで音源モジュールから一台の鍵盤付きキーボードとmidiケーブル(ほかUSBなど)でつないで音を出すという使い方をします。
音源モジュールを持っていれば、鍵盤が一台で使える音色がたくさん増えるというわけです。
キーボード以外でも演奏をMIDIデータにできるデジタル楽器とつなげば、ギター、ドラム、サックスなどの演奏で、ほかの楽器の音が出るということも可能です。
スピーカーとつなぐなど音の出る状態にして、音源モジュールとつないで初めて鍵盤を弾いて音が出ます。
音源モジュールだけだと何もできないということで、最初に書いた「部品」という意味が分かります。
音源モジュールの歴史
1983年、FM音源シンセ「YAMAHA DX7」の登場で世界中にデジタルサウンドのブームが到来しました。
それから3年後にYAMAHAが発売したFM音源モジュール「TX81Z」から、音源モジュール時代が始まりました。
FM音源はデジタルでなんでも音を作れる優れものですが、音作りがむずかしいという面がありました。
そこでRolandがPCM音源モジュール「MT-32」を翌年に発売。
ここから YAMAHA vs Roland の音源モジュール戦国時代の始まりです。
その後、KORGやALESISほか、たくさんのメーカーも参戦してきました。
レコーディングスタジオにはYAMAHAとRolandの音源モジュールが必ずあるといった状態でした。
1990年にYAMAHAが発売したモバイルシーケンサー音源モジュール「QY10」は、のちに大人気となるQYシリーズの始まりです。
2012年にRolandが発売した「INTEGRA-7」の音質は本物感がすごいです。
2000年あたりからDAWの進歩によってPCで扱うソフトウェア音源の勢力(せいりょく)が強まり、ハードウェア音源モジュールは徐々に数が減っていきました。
ま と め
モジュールはDTMでよく出るワードなので、過去の歴史と一緒に覚えていけば、現在のソフトウェア音源の音選びに役立つと思います。
機材それぞれの特徴など説明すると、すごくたくさんの情報量になってしまいますが、今回は「モジュール」をわかりやすく簡潔にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム