こんにちは。マサツムです。
楽曲の中によく使われる音色とそうでない音色がありますが、よく使われる音色はしっかり把握しておかないと、DTMをやっていて困ってしまうことがあります。
オルガンも非常によく使う音色です。
今回は「ハモンドオルガン」を、わかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「ハモンドオルガン」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
ハモンドオルガンとは?
ハモンドオルガン(Hammond Organ)とは、 トーンホイールを使って音を出すオルガンのことをいいます。
大きなパイプオルガンを小さな場所でも演奏できるように、時計職人(ハモンドさん)が歯車を使って音を出すしくみを作った電気オルガンです。
ドローバーを使って倍音を組み合わせて、音色を変えることもできます。
ハモンドオルガンは古くからジャズやロックで活躍して、現在も楽曲に入れば存在感を出してくれます。
ハモンドオルガンのしくみ
パイプオルガンは風を送って、リコーダーのしくみで音が出ます。
ハモンドオルガンはパイプオルガンとは違い、電気を使って音を出します。
トーンホイールという歯車を回転させて磁気の振動を起こし、それをコイルピックアップが音を拾って出力します。
音の出るしくみは、エレキギターと同じです。
当時、パイプオルガンのような音の広がりを再現するのはむずかったですが、ハモンドオルガンにも音の広がりや揺れを出すためにレスリースピーカーとのセットが必須でした。
そして、あの独特なサウンドが、ロックでも大活躍してきました。
ドローバーで音色作り
ハモンドオルガンは、倍音で音色を作っていきます。
それぞれの倍音をコントロールできるドローバーという棒を、押したり引いたりして好みの音を作っていきます。
倍音の混ぜ方によって音色を作ります。
オルガンで全ての楽器の特徴を表現するのはむずかしいですが、混ぜ方でいろんな楽器に寄せた音作りができます。
1倍音のみフル
透き通った柔らかい音で、フルートなどの倍音に似ています。
全部真ん中
全体的に倍音が響いていて、バイオリンのような弦楽器の倍音に似ています。
3倍音を中心にV字型
強い音で、トランペットのような菅楽器の倍音に似ています。
コンボオルガン
ハモンドオルガンの音をシミュレートした、コンパクトになった鍵盤をコンボオルガンといいます。
コンボオルガンは値段も高く、基本的にオルガンの音色しか作れないので、現在では音源も性能が進んだシンセサイザーやPCM音源でオルガンの音色を使用する人が多いです。
しかし、ドローバーを調整しながら演奏するオルガン奏者は、やはりシンセやキーボードではなくコンボオルガンを使って演奏します。
キーボーディストはシンセ音、ブラスセクション、ストリングスなどいろんな音色を使いますが、中でもピアノとオルガンはよく使用します。
ライブではいろんな音色を出せる鍵盤と別に、ピアノ用にピアノタッチの鍵盤とオルガン用にコンボオルガンを用意する人も多いです。
「B-3」専用のソフト音源
ハモンドオルガン専用のソフト音源もたくさんあります。
シンセなどのオルガンの音色より、やはりハモンドオルガン専用のソフト音源は存在感があります。
作曲・編曲にはハモンドオルガンは大きな役割を果たすので、DTMで作曲・編曲する人は必ず一つは持っておきたいソフトです。
ハモンドオルガンの中で最高傑作と呼ばれている「B-3」という機種があります。
ハモンドオルガンといえば「B-3」で、サウンド面でもこちらを元にシミュレートされたものが多いです。
なかでも、IK Multimedia の「Hammond B-3X」はメーカー公認のソフト音源で、細かいところまで本格的にシミュレートされていて、ハモンドオルガンのソフト音源ではオススメです。
ま と め
オルガンといえば、ハモンドオルガン。
ロック、ジャズ、ポップスに使われているのは、やはりハモンドオルガンです。
ハッキングに弾いても良し、白玉で埋めても良し、雰囲気作りにも最適なハモンドオルガン。
DTMをやっていて、この楽器を使わない手はないですね!
今回は「ハモンドオルガン」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム